問題
実数はを満たす.座標空間内に点をとる.(1) がひし形の頂点となるとき,との関係を表す等式を求めよ.(2) が(1)の等式を満たすとき,を頂点とする四角形の面積の最小値を求めよ.
出典:一橋大学 2024年度 一般選抜(前期日程) 文系 第4問
方針
解法1(対角線と相加相乗を用いる方法)
から、が原点で互いに二等分されることを見抜く。したがっては平行四辺形であり、ひし形条件は対角線の直交と同値である。面積は直交する対角線の積の半分で表し、のもとでを使って最小化する。
解法2(辺の長さと微分を用いる別解)
平行四辺形であることを確認した後、隣り合う辺の長さが等しいというひし形条件を使ってを導く。面積は対角線からだけの関数にし、その平方に現れる4次式を微分する。相加相乗を使わず、公式の出題意図が挙げる微分法で最小値を確認する。
解答
解法1(対角線と相加相乗を用いる方法)
(1)
であるから、線分とは原点で互いに二等分される。よっては平行四辺形である。範囲条件から4点は退化しない。
空間内のひし形を、その平面上へ投影した模式図。
平行四辺形がひし形であるための必要十分条件は、2本の対角線が直交することである。ここで
なので
したがって求める関係式は
である。
(2)
とからである。ひし形の面積をとすると、対角線が直交するので
を使えば
かつより
この範囲でははが大きいほど小さい。等号はのとき成立する。したがって
解法2(辺の長さと微分を用いる別解)
(1)
なのでは平行四辺形である。隣り合う辺のベクトルは
したがって
平行四辺形がひし形であることはと同値である。両辺の平方の差を取ると
だからを得る。
(2)
かつよりである。ひし形の面積は
である。平方根は単調増加なので
を最小化すればよい。微分すると
第2因子は
である。よってはで減少し、で増加する。したがって、すなわちで最小となり
である。