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一橋大学 2024年度 一般選抜(前期日程)文系数学 第4問

実数ab1<a<11<b<1を満たす.座標空間内に4A(a,1,1)B(1,b,1)C(a,1,1)D(1,b,1)をとる.
(1) ABCDがひし形の頂点となるとき,abの関係を表す等式を求めよ.
(2) abが(1)の等式を満たすとき,ABCDを頂点とする四角形の面積の最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式微分 ベクトル成分計算内積の利用図形的解釈面積計算、相加相乗平均

方針

A+C=B+D=0から、AC,BDが原点で互いに二等分されることを見抜く。したがってABCDは平行四辺形であり、ひし形条件は対角線の直交と同値である。面積は直交する対角線の積の半分で表し、a+b=1のもとでab1/4を使って最小化する。

解答

(1) A+C=B+D=(0,0,0)であるから、線分ACBDは原点Oで互いに二等分される。よってABCDは平行四辺形である。範囲条件から4点は退化しない。

空間内のひし形を、その平面上へ投影した模式図。

平行四辺形がひし形であるための必要十分条件は、2本の対角線が直交することである。ここでAC=(2a,2,2),BD=(2,2b,2)なのでACBD=4(1ab).したがって求める関係式はa+b=1である。

(2)
b=1a1<a,b<1から0<a,b<1である。ひし形の面積をSとすると、対角線が直交するのでS=12ACBD=2(a2+2)(b2+2).a+b=1を使えば(a2+2)(b2+2)=(ab)2+2(a2+b2)+4=(ab)24ab+6=(ab2)2+2.a,b>0かつa+b=1より0<ab(a+b)24=14.この範囲では(ab2)2+2abが大きいほど小さい。等号ab=1/4a=b=1/2のとき成立する。したがってSmin=2(142)2+2=92.

別解

解法2(辺の長さと微分を用いる別解)

方針

平行四辺形であることを確認した後、隣り合う辺AB,BCの長さが等しいというひし形条件を使ってa+b=1を導く。面積は対角線からaだけの関数にし、その平方に現れる4次式を微分する。相加相乗を使わず、公式の出題意図が挙げる微分法で最小値を確認する。

解答

(1)
A+C=B+D=0なのでABCDは平行四辺形である。隣り合う辺のベクトルはAB=(1a,1+b,0),BC=(1a,1b,2).したがってAB2=(1+a)2+(1+b)2,BC2=(1a)2+(1b)2+4.平行四辺形がひし形であることはAB=BCと同値である。両辺の平方の差を取るとAB2BC2=4(a+b1)だからa+b=1を得る。

(2)
b=1aかつ1<a,b<1より0<a<1である。ひし形の面積はS=2(a2+2){(1a)2+2}である。平方根は単調増加なのでF(a)=(a2+2)(a22a+3)を最小化すればよい。微分するとF(a)=4a36a2+10a4=(2a1)(2a22a+4).第2因子は2a22a+4=2(a12)2+72>0である。よってF0<a<1/2で減少し、1/2<a<1で増加する。したがってa=1/2、すなわちb=1/2で最小となりSmin=2(14+2)2=92である。

総評

難度5、計算量5、想定時間18分。A+C=B+D=0から、4点が原点を対角線の交点とする平行四辺形を作ることを先に確定する。主解法は対角線の直交、別解は隣辺の等長という、ひし形の二つの同値条件からともにa+b=1を得た。範囲条件と合わせて0<a,b<1になる点も重要である。面積の最小化は公式資料が挙げる相加相乗と微分の両方を収録し、いずれもa=b=1/2、最小値9/2に一致する。

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出典: 一橋大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF(3ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。