一橋大学 2026年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 前期日程対象学部
- 分野
- 微分、関数
- 解法
- 式変形、パラメータ処理、範囲評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
3次関数 f(x) および実数 α,β は以下の3つの条件を満たす。
(i) f(x) の3次の項の係数は 1 である。
(ii) f(x) は x=α と x=β において極値をとる。
(iii) −2≦α≦−1 かつ 1≦β≦2。
このとき,xy 平面上の2点 (α,f(α)),(β,f(β)) を通る直線の傾き k のとり得る値の範囲を求めよ。
出典:一橋大学 2026年度 前期 文系 第3問
方針
解法1
f′(x)=3(x−α)(x−β) を積分し,2点間の傾きを β−α だけの式へ整理する。
解法2
中点 m と半差 d を用い,2点間の傾きを導関数の平均値として積分する。
解答
解法1
3次の項の係数と極値の条件から,ある定数 C を用いて
f′(x)=3(x−α)(x−β),f(x)=x3−23(α+β)x2+3αβx+C.
よって2点を通る直線の傾きは
k=β−αf(β)−f(α)=α2+αβ+β2−23(α+β)2+3αβ=−21(β−α)2.
条件より 2≦β−α≦4 で,この区間の各値は実現できる。したがって −8≦k≦−2 である。
解法2
m=(α+β)/2,d=(β−α)/2>0 とおくと f′(x)=3{(x−m)2−d2} である。導関数の平均をとれば
k=β−αf(β)−f(α)=2d3∫−dd(t2−d2)dt=2d3[3t3−d2t]−dd=−2d2=−21(β−α)2.
2≦β−α≦4 の各値が実現できるから,−8≦k≦−2 である。