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北海道大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

A=(0,a,1) (a<0) と,xy 平面内の放物線 y=x2 上の点 P を結ぶ直線 l を考える。P が放物線上を動くとき,直線 lxz 平面との交点 Q の軌跡が,この平面内の1つの円に含まれるような a を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式ベクトル 座標設定軌跡文字消去

方針

放物線上の点を P=(t,t2,0) とおき、直線 APxz 平面の交点 Q=(X,0,Z) を媒介変数で表す。円に含まれる条件は、単に見た目で2次式を円と判定するだけでなく、X2+Z2+uX+vZ+w=0 という円の一般形に代入し、すべての t で成り立つための係数条件として求める。最後に得た a が実際に円を与えることを確認する。

解答

放物線上の点を P=(t,t2,0) とおく。a<0 なので t2a>0 であり、以下の分母は 0 にならない。直線 AP 上の点は (0,a,1)+λ(t,t2a,1) と表される。これが xz 平面上にあるとき y=0 だから a+λ(t2a)=0,λ=at2a である。したがって交点 Q=(X,0,Z)X=att2a,Z=1+at2a=t2t2a である。

この点がある1つの円に含まれると仮定する。xz 平面内の円は、適当な定数 u,v,w を用いて X2+Z2+uX+vZ+w=0 と書ける。ここへ上の X,Z を代入する。Xt について奇関数、他の項は偶関数であり、tt の両方で成り立つ必要があるから、まず u=0 でなければならない。

そこで s=t2 とおくと、X2=a2s(sa)2,Z=ssa である。円の式に代入し、(sa)2 を掛けると a2s+s2+vs(sa)+w(sa)2=0 が無限に多くの s0 で成り立つ。したがって恒等式として係数がすべて 0 でなければならない。

係数を比較すると 1+v+w=0, a2av2aw=0, a2w=0 である。a<0 より a0 だから w=0 であり、さらに v=1 となる。これを中央の式に代入して a2+a=0 を得る。a<0 より a=1 である。

実際に a=1 のときは X=tt2+1,Z=t2t2+1 であり、X2+Z2Z=t2(t2+1)2+t4(t2+1)2t2t2+1=0となる。これは X2+(Z12)2=14 という円である。よって求める値は a=1 である。

別解

解法2

方針

媒介変数表示から t を消去し,軌跡そのものの2次方程式を得る。円なら2つの2乗項の係数が等しいことを使って a を決める。

解答

放物線上の点を P=(t,t2,0),交点を Q=(X,0,Z) とする。直線 AP の表示からX=att2a,Z=t2t2a.ここから1Z=at2a,X=t(1Z)である。またt2=aZ1Z.したがってX2=t2(1Z)2=aZ(1Z),すなわち軌跡はX2aZ2+aZ=0を満たす。

この2次曲線が1つの円に含まれるには,X2Z2 の係数が等しくなければならない。よってa=1,a=1.実際,a=1 のときX2+Z2Z=0,すなわちX2+(Z12)2=14である。したがって求める値は a=1 である。

総評

難度7,計算量6,想定時間25分。軌跡の媒介表示を円の一般形へ代入する方法と,t を消去する方法の2通りを収録した。答は a=1,円は X2+(Z1/2)2=1/4。必要性だけでなく代入による十分性も確認する。

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出典: 北海道大学 2000年度 後期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。