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北海道大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

面積1の三角形ABCの各辺の長さをそれぞれAB=2BC=aCA=bとする.
さらに,Cから直線ABへ下ろした垂線の足Dが線分AB上にあるとする.
このとき,次の問に答えよ.

(1) AD=xとするとき,a2+(231)b2を,xを用いて表せ.
(2) a2+(231)b2を最小にするxを求めよ.
また,そのときのBACの大きさを求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式三角関数関数 座標設定三角比の利用、式変形

方針

底辺を座標軸上に置き、垂線の足を使って辺の長さを二乗で表す。面積が1、底辺が2なので高さは1で固定され、未知量は実質的に AD=x だけになる。条件より 0x2 であることを確認したうえで、求める式を x の2次式に直し、平方完成で最小値を与える x を求める。角度は、最小時の直角三角形 ACDtanBAC=CD/AD を計算すればよい。

解答

(1)
三角形の面積は 12ABCD=122CD=CD であるから、面積が1であることより CD=1 である。垂線の足 D は線分 AB 上にあるので、AD=x とおくと BD=2x,0x2 である。

直角三角形 ACDBCD に三平方の定理を用いると b2=AC2=x2+1, a2=BC2=(2x)2+1=x24x+5 である。したがってa2+(231)b2=(x24x+5)+(231)(x2+1)=23x24x+4+23.よって、求める式は 23x24x+4+23 である。

(2)
(1)の2次式を平方完成すると23x24x+4+23=23(x223x)+4+23=23(x13)2+4+433.ここで 0132 であるから、条件 0x2 の範囲内で最小を与える。したがって、最小にする値は x=13 である。

このとき直角三角形 ACD において tanBAC=CDAD=11/3=3 である。D が線分 AB 上にあるので BAC は鋭角または直角であり、tanθ=3 を満たす該当角は BAC=60 である。

別解

解法2

方針

面積条件から辺長を角度だけで表し、余弦定理を用いる。最後に u=cotθ と置けば、目的式は1変数の完全平方になる。

解答

(1)

θ=BAC とおく。面積条件より1=12ABACsinθ=ACsinθだからb=AC=1sinθ.余弦定理よりa2=BC2=4+1sin2θ4cotθ.一方、垂足 D が線分 AB 上にあるので x=AD=cotθ である。恒等式1sin2θ=1+cot2θを用いるとa2+(231)b2=4+23(1+cot2θ)4cotθ=23x24x+4+23.(2)

上式を平方完成すると23(x13)2+4+433.したがって x=1/3 のとき最小である。このときcotθ=13であり、垂足条件から 0<θ90 だからBAC=θ=60.

総評

難度4、計算量4、目安15分。高さが1であることから座標化するのが最短。垂足が線分上にあるため 0x2 を確認する。別解では角度だけに帰着できる。

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出典: 北海道大学 1999年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。