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熊本大学 2022年度
文理共通数学 第2問

問題

袋の中に赤玉個と白玉個の合計個の玉が入っている.人で次のルールに従ってゲームをする.・の順で繰り返しプレイヤーになる.・プレイヤーは袋から玉を同時に個取り出す.取り出した玉の色が同じならば,プレイヤーの勝利とする.取り出した玉の色が異なるならば,それらを袋に戻してよくかき混ぜ,プレイヤーを交替する.・が勝利するか,が勝利せずにの後にがプレイヤーになり,が勝利するか,が勝利せずにプレイヤーを交替することによって巡が終了する.・勝者が決まるとゲームは終了する.以下の問いに答えよ.(問1) 巡目で勝者になる確率を求めよ.(問2) を自然数とし,巡目以内にが勝者になる確率をとする.となるの最小値を求めよ.ただし,とする.(問3) を自然数とする.巡目以内に勝者になる確率は,のどちらが大きいか.

出典:熊本大学 2022年度 前期 文理共通 第2問

方針

解法1(1巡ごとの等比数列で数える方法)

1回の手番で同色を引く確率を求め,1巡ごとの 勝利, 勝利,勝者なしの確率を出す。 巡以内に勝つ確率は等比数列の和になり,不等式は与えられた常用対数ではなく底2の対数値を用いて判定する。

解法2(巡の開始状態から再帰式を立てる方法)

Aの手番から始まる同じ状態へ戻る確率を求め、残り巡数に関する再帰式を立てる。閾値判定は累乗を整数の大小で直接比較し、対数計算を使わない。

解答

解法1(1巡ごとの等比数列で数える方法)

(問1)

1回の手番で同じ色の2個を取り出す確率は

であり,異なる色を取り出す確率は である。 が1巡目で勝者になるには, が異なる色を取り出し,続いて が同じ色を取り出せばよい。したがって

である。

(問2)

1巡で勝者が出ない確率は

である。よって

である。

と同値である。底 の対数を用いると

である。与えられた値から

であるから

である。右辺は より大きく より小さいので,最小の

である。

(問3)

巡目以内に が勝者になる確率は

である。一方, が勝者になる確率は

である。したがって, 巡目以内に勝者になる確率は の方が大きい。

解法2(巡の開始状態から再帰式を立てる方法)

1回の手番で同色を引く確率を とすると

(問1)

Aが失敗し、続いてBが成功すればよいから

(問2)

A、Bがともに失敗すると、確率 で次の巡の開始状態へ戻る。 を残り 巡以内にBが勝つ確率とすると

定常値 を引けば

したがって

条件 と同値である。ここで

だから、最小値は

(問3)

同様に、残り 巡以内にAが勝つ確率

を満たすので

よって であり、

熊本大学 2022年度 第2問の図1