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熊本大学 2023年度
文理共通数学 第1問(理工系)

問題

数列により定める.以下の問いに答えよ.(問1) を求めよ.(問2) を示せ.(問3) の式で表せ.(問4) 数列の一般項を求めよ.

出典:熊本大学 2023年度 前期 文理共通 第1問

方針

解法1

まず漸化式を用いて初期値を計算する。正であることを帰納法で示してから両辺を割り,逆数の階差に直す。得られた階差を部分分数分解して和をとり,一般項を求める。

解法2(一般項を帰納法で直接確認)

漸化式を について解き、正値性を保つ写像として扱う。初期項から一般項の形を予想し、有限和を使わず数学的帰納法で直接証明する。最後に明示式から逆数の差も検算する。

解答

解法1

(問1)

まず, を代入すると

であるから, である。次に, を代入すると

である。したがって

である。

(問2)

である。 と仮定すると,与えられた漸化式は

と書ける。左辺の係数は正で,右辺も正であるから である。よって帰納法により,すべての であり,特に である。

(問3)

(問2)より であるから,与式を で割ると

となる。したがって

である。

(問4)

である。よって のとき

これは でも成り立つ。したがって

である。

解法2(一般項を帰納法で直接確認)

(問1)

漸化式を について解くと

である。 を順に代入して

を得る。

(問2)

であり、上式で なら分子・分母はいずれも正である。したがって帰納法により 、特に である。

(問4)

初期値から

と予想する。これは で正しい。 で正しいと仮定して上の漸化式へ代入すると

よって数学的帰納法により予想した式がすべての自然数 で成り立つ。

(問3)

明示式を用いると

となり、元の漸化式から得られる式とも一致する。