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熊本大学 2025年度 前期数学② 第3問

実数a>0に対し、座標平面の点の集合XaXa={(m,n)m,n は m2a+n2a25 を満たす正の整数}で定める。以下の問いに答えよ。

(問1) X1の要素の個数を求めよ。

(問2) 正の整数mに対し、点(m,1)はどのようなa>0に対してもXaに含まれないとする。このようなmの最小値を求めよ。

(問3) 座標平面の点の集合XX={(m,n)ある a>0 に対し (m,n)Xa となる}で定める。Xの要素の個数を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

方程式・不等式整数 相加相乗平均、数え上げ、範囲評価

方針

固定した正整数 (m,n) に対し,連続変数 a>0 を先に最適化する。相加相乗平均により m2a+n2/a の最小値が 2mn と分かるため,『ある a が存在する』という条件は mn12 という整数条件に変わる。最後は漏れなく個数を数える。

解答

(問1)
a=1のとき条件はm2+n225である。正の整数m,nについて数えるとmn の個数14243443であり、m5では存在しない。したがってX1の要素の個数は4+4+4+3=15である。

(問2)
(m,1)について考える。相加相乗平均よりm2a+1a2mであり、等号はa=1/mのとき成り立つ。したがって、あるa>0m2a+1/a25となるための条件は2m25である。よってどのa>0に対しても含まれない最小の正の整数m13である。

(問3)
正の整数m,nを固定すると、相加相乗平均よりm2a+n2a2mnであり、等号はa=n/mのとき成り立つ。したがって(m,n)Xとなる条件は2mn25すなわちmn12である。m=1,2,,12に対するnの個数は順に12,6,4,3,2,2,1,1,1,1,1,1である。よって個数は12+6+4+3+2+2+1+1+1+1+1+1=35である。

別解

別解(判別式でパラメータの存在条件を判定)

方針

不等式に正の a を掛け,a の二次不等式へ直す。上に凸ではなく下に凸の二次式が0以下になる正の a が存在する条件を判別式で判定し,公式解答例と同じ整数条件を得る。

解答

(問2)
(m,1)Xam2a225a+10と同値である。この二次式の頂点は a=25/(2m2)>0 にあるから,正の a で0以下になるための条件は判別式が0以上,すなわち6254m20.よって m12 ではある a が存在し,どの a でも入らない最小の m は13である。

(問3)
同様にm2a225a+n20を満たす正の a が存在する条件は6254m2n20,すなわち mn12 である。したがってX=m=11212m=12+6+4+3+2+2+1+1+1+1+1+1=35.

総評

【公式解答例との対応】公式の判別式法と,より短い相加相乗平均法を併記した。どちらも存在条件 2mn25,すなわち mn12 を与え,X1=15,最小の m=13X=35 と一致する。

難度5,計算量4,想定時間16分。m,n は正整数なので 2mn25mn12 と同値である。25/2 を13へ切り上げる・12へ切り下げる場面を混同しないこと。

【独立検算】m=11212/m=35 を全列挙し,問1についても四分円内の正格子点15個を別に数えた。

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出典: 熊本大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学②(公式問題・解答例)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。