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熊本大学 2025年度 前期数学② 第4問

以下の問いに答えよ。
(問1) x>0のとき,不等式log(x+3)<x+log3を証明せよ。
(問2) n2以上の整数とするとき,不等式1+12+13++1n<1+lognを証明せよ。
(問3) 数列{an}a1=4,an+1=(3+1n+1)an(n=1,2,3,)により定める。limnannの値を求めよ。ただし,limnlognn=0を用いてよい。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

指数・対数数列微分 不等式評価極限計算、誘導利用

方針

(問1)は差を関数にして単調性を示す。(問2)は減少関数 1/x の長方形と面積を比較する。(問3)は漸化式を対数化し,各項を log31/r の間で評価する。誤差の総和を (問2) で O(logn) に抑え,n で割って消す。

解答

(問1)h(x)=x+log3log(x+3)とおく。x>0h(x)=11x+3>0であり、h(0)=0である。したがってx>0ではh(x)>0であるからlog(x+3)<x+log3が成り立つ。

(問2)
k=2,3,,nについて、区間[k1,k]では1/x>1/kである。したがって1k<k1k1xdx=logklog(k1)である。これをk=2からnまで足すと12+13++1n<lognとなる。よって1+12+13++1n<1+lognである。

(問3)
漸化式からlogan=log4+r=2nlog(3+1r)である。ここでlog3<log(3+1r)=log3+log(1+13r)<log3+1rである。したがってlog4+(n1)log3<logan<log4+(n1)log3+r=2n1rである。(問2)よりr=2n1/r<lognであるから、両辺をnで割るとlimnlogann=log3となる。よってlimnann=3である。

総評

【公式解答例との対応】公式と同じく,問1の対数不等式と問2の調和和評価を問3の対数平均へ接続した。logan/nlog3 から最終値3を得る。

難度6,計算量5,想定時間22分。漸化式の添字に注意すると an=(3+1)(3+1/2)(3+1/n) であり,現在の表示 log4+r=2nlog(3+1/r) と一致する。誤差の各項を0へ送るだけでは不十分で,総和を O(logn) と評価してから n で割る必要がある。

【独立検算】3n<an<3ne1+logn 型の評価からも n 乗根が3へ収束することを確認した。

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出典: 熊本大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学②(公式問題・解答例)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。