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熊本大学 2025年度 前期数学② 第2問

放物線y=x2Cとする。以下の問いに答えよ。
(問1) 点(0,4)を通りCに接する直線のうち,傾きが正のものをl1,負のものをl2とする。C,l1,l2で囲まれる部分の面積を求めよ。
(問2) a>0,b<0とし,直線l:y=ax+bCの接線であるとする。C,x軸,lで囲まれる部分の面積が(問1)で求めた面積に等しいとする。a,bを求めよ。
(問3) 点(p,q)に対し,(p,q)を通る2つの直線m1,m2Cの異なる接線であり,C,m1,m2で囲まれる部分の面積が(問1)で求めた面積に等しいとする。このような(p,q)の軌跡を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算軌跡

方針

放物線 y=x2 の接点を t とすれば接線は y=2txt2 である。この一つの表示で接線の傾き・切片・交点・面積を統一する。(問3)は二接点 u<v と接線の交点 (p,q) の関係,および面積が接点差の三乗に比例することから軌跡を得る。

解答

(問1)
C:y=x2x=tにおける接線はy=2txt2である。これが(0,4)を通るためにはt2=4であるから、t=±2である。したがって二本の接線はy=4x4,y=4x4である。求める面積は202{x2(4x4)}dx=202(x2)2dx=163である。

(問2)
接線l:y=ax+bの接点のx座標をtとすると、a=2tb=t2である。a>0よりt>0である。x軸との交点はx=t/2であるから、Cx軸、lで囲まれる部分の面積は0t/2x2dx+t/2t(xt)2dx=t312である。これが16/3に等しいのでt=4である。よってa=8,b=16である。

(問3)
二つの接点のx座標をu<vとする。接線y=2uxu2,y=2vxv2の交点を(p,q)とするとp=u+v2,q=uvである。また囲まれる面積はu(u+v)/2(xu)2dx+(u+v)/2v(xv)2dx=(vu)312である。これが16/3に等しいのでvu=4である。したがって4(p2q)=(u+v)24uv=(vu)2=16よりq=p24である。ゆえに求める軌跡はy=x24である。

【接点パラメータの図】

接線と放物線の差は x2(2txt2)=(xt)2 であり,面積積分が三乗になる理由もここから見える。

別解

別解(問3:接線条件の判別式から軌跡を出す)

方針

(p,q) を通る接線の接点 tt22pt+q=0 の二根である。二接点の差と判別式を結び,面積を p2q だけの式にする。

解答

(問3)
接点 t における接線 y=2txt2(p,q) を通る条件はt22pt+q=0である。異なる二接線をもつので p2q>0 であり,二接点はt1=p+p2q,t2=pp2q.標準解法の積分から,二接線と放物線で囲まれる面積は(t1t2)312=23(p2q)3/2.これが 16/3 だから(p2q)3/2=8,p2q=4.したがって軌跡はq=p24である。この放物線上では常に p2q=4>0 なので,実際に異なる二接線が存在する。

総評

【公式解答例との対応】公式の接点表示 y=2txt2 と照合し,面積 16/3(a,b)=(8,16),軌跡 q=p24 の一致を確認した。標準解法では二接点 u,v,別解では接線条件の判別式を用いる。

難度6,計算量6,想定時間24分。放物線と接線の差が (xt)2 になるため,面積が接点間隔の三乗に比例する。問3では軌跡を出した後に p2q=4>0 を確認し,異なる二接線が本当に存在することまで示す。

【独立検算】二接点を p±2 と置くと交点は常に (p,p24),囲まれる面積は 43/12=16/3 となることを逆向きにも確認した。

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出典: 熊本大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学②(公式問題・解答例)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。