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京都大学 2005年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第5問

xy 平面上に,x=k(k は整数)またはy=l(l は整数)で定義される碁盤の目のような街路がある。4点(2,2), (2,4), (4,2), (4,4)に障害物があって通れないとき,(0,0)(5,5) を結ぶ最短経路は何通りあるか。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

場合の数 数え上げ、帰納的定義の利用、場合分け

方針

最短経路は右へ5回、上へ5回だけ進む。各格子点までの経路数を、左の点と下の点までの経路数の和で求め、障害点の値は0とする。

解答

各格子点 (x,y) までの最短経路数を N(x,y) とする。障害点では N(x,y)=0、それ以外ではN(x,y)=N(x1,y)+N(x,y1)である。ただし座標軸上では、障害物に達する前の値を1とする。この規則で順に計算すると次の表を得る。× は障害点を表す。y\x0123455166141428415×8×1431448814213×4×611234560111111したがって (5,5) までの最短経路は28 通りである。

別解

解法2

方針

全経路から,4つの障害点の少なくとも1つを通る経路を包含排除で除く。2点以上を通るには座標が右上方向に並ぶ必要があることに注意する。

解答

障害物を無視した最短経路は,右へ5回,上へ5回進む順序の選び方だから10!5!5!=252通りである。

障害点をA=(2,2),B=(2,4),C=(4,2),D=(4,4)とする。各点を通る経路数は順にN(A)=4!2!2!6!3!3!=120,N(B)=6!2!4!4!3!1!=60,N(C)=60,N(D)=8!4!4!2!1!1!=140.よって1点を指定して通る経路数の和は 380 である。

右上方向に両立する2点の組だけを数えると,N(A,B)+N(A,C)+N(A,D)+N(B,D)+N(C,D)=24+24+72+30+30=180である。BC は一方から他方へ右・上だけでは移れないので両立しない。

両立する3点の組は A,B,DA,C,D だけで,それぞれ12通り,合計24通りである。4点すべてを通る経路はない。

包含排除の原理により,障害点を1つも通らない経路数は252380+18024=28通りである。

総評

難度4、計算量4。想定時間は12分程度で、完答目標の問題である。障害点の経路数を0として通常の格子経路の漸化式を適用すれば、包含排除より短く安全に数えられる。差がつくのは、最短経路では右・上以外の移動がないことを最初に明記する点である。

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出典: 京都大学 2005年度 後期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。