方針
空でない部分への分割では,部分の名前を区別しないことに注意する。(1)は1組だけが2個組になり,残りが1個組になる。(2)は,3個組が1つできる場合と,2個組が2つできる場合に分ける。(3)は2つの部分の入れ替えを同一視するため,全割り当てから空の場合を除いて2で割る。最後の漸化式は,新しい数字 が単独の部分を作る場合と,既にある 個の部分のどれかに入る場合を分けて数える。
解答
(1) 個の数字を 個の空でない部分に分けるには,ちょうど1つの部分だけが2個の数字を含み,残りの 個の部分は1個ずつでなければならない。したがって,2個組にする数字を選べば分割は一意に決まる。よって である。
(2) 個の数字を 個の空でない部分に分けるには, 個の単独部分から部分の個数を2だけ減らす必要がある。可能性は次の2通りである。
1つ目は,3個の数字が同じ部分に入る場合である。この場合は3個を選べばよいので 通りである。
2つ目は,2個組が2つできる場合である。この場合は,まず4個の数字を選び,その4個を2組に分ける。4個を2組に分ける方法は 通りであるから, 通りである。
以上より である。
(3)
2つの部分を一時的に区別して,各数字をどちらか一方に入れると考えると,割り当て方は 通りある。このうち片方が空になる割り当てが2通りあるので,両方が空でない割り当ては 通りである。
ただし,本問では2つの部分の名前を区別しない。同じ分割は,2つの部分の入れ替えにより2回数えられている。したがって である。
(4) を 個の空でない部分に分けることを考える。
まず, が単独で1つの部分を作る場合がある。このとき残りの は 個の空でない部分に分かれるので, 通りである。
次に, が単独でない場合を考える。先に を 個の空でない部分に分け,その後で をその 個の部分のどれか1つに入れればよい。したがって 通りである。
この2つの場合は重ならないから, である。
別解
解法2
方針
部分に一時的に番号を付け,「番号付きの箱への全射」を数えてから箱の番号を外す。(1)(2)では箱ごとの人数構成を使い,(3)では2個の番号付き箱への割り当てから空箱を生じるものを除く。(4)では を除いたときに箱が消えるか残るかで分類する。
解答
(1)
個の部分に一時的に番号を付ける。全射にするには,1つの箱だけに2個入り,残りには1個ずつ入る。2個組の選び方は通りで,その後の 個の部分への番号の付け方は 通りである。部分の番号を外すには で割ればよいからである。
(2)
個の番号付き部分への全射を考える。人数構成はの2種類だけである。
前者は3個組を選んだ後に部分へ番号を付けるので通りである。後者は4個を選び,その4個を2組に分けてから番号を付けるので通りである。最後に で割ってを得る。
(3)
2つの部分を と区別すると,各数字の行き先は2通りずつあるので 通りである。ただし または が空になる2通りを除く必要がある。さらに,部分の名前を外すと各分割を2回ずつ数えているからである。
(4)
を含む部分に注目する。その部分が なら,残りは 個の部分への分割であり 通りである。その部分がほかの数字も含むなら, を取り除いても 個の部分が残る。先に を 個に分け, を入れる部分を選ぶので 通りである。よってとなる。
総評
集合分割の基本を問う場合の数の問題である。目安時間は15分。部分に名前が付いていないため,単純な割り当てをそのまま答えにしないことが最重要である。(2)では「3個組1つ」と「2個組2つ」を分け,後者で4個の分け方が3通りであることを明示したい。(3)では空の部分を除くことと,2つの部分の入れ替えを同一視することが採点点になる。(4)は新しい要素 の入り方だけで分類すれば,漸化式が自然に出る。