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九州大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

2定点O(0,0)A(4,2)
(x2)2+(y2)2=4の周上を動く点Pがある.

(1) 3点OAPが同一直線上にあるとき,Aと異なる点Pの座標を求めよ.

(2) 3点OAPが同一直線上にないとき,OAPの重心の軌跡を求めよ.

(3) 3点OAPが同一直線上にないとき,OAPの面積の最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安25

図形と方程式 座標設定軌跡面積計算

方針

円上の点をP=(x,y)として、(1)は直線OAと円の交点を直接求める。(2)は重心G=(X,Y)Pの座標で表し、円の方程式へ代入して軌跡を移す。ただしO,A,Pが同一直線上になる2点は三角形が退化するので除く。(3)は面積を124y2x=2yxと見て、点Pから直線OAまでの距離が最大になる位置を、円の中心から直線までの距離と半径の和で決める。

解答

(1)
直線OAO(0,0), A(4,2)を通るので y=12x である。これを円 (x2)2+(y2)2=4 に代入すると (x2)2+(x22)2=4 である。整理して 5x224x+16=0 となるから x=4,45 である。x=4のときは点Aである。したがって、Aと異なる点PP=(45,25) である。

(2)
重心をG=(X,Y)とする。P=(x,y)とすると X=x+43,Y=y+23 である。したがって x=3X4,y=3Y2 である。これを円の方程式へ代入すると (3X6)2+(3Y4)2=4 となる。よって (X2)2+(Y43)2=49 である。

ただし、O,A,Pが同一直線上にあるときは三角形にならない。(1)よりそのようなPA=(4,2)(4/5,2/5)であり、それぞれに対応する重心は (83,43),(85,45) である。したがって軌跡は (X2)2+(Y43)2=49 で表される円から、上の2点を除いたものである。

(3)
三角形OAPの面積をTとすると T=124y2x=2yx である。直線OAの方程式は x2y=0 であり、円の中心(2,2)からこの直線までの距離は 2412+(2)2=25 である。円の半径は2なので、円上の点Pから直線OAまでの距離の最大値は 2+25 である。

また OA=42+22=25 だから、面積の最大値は 1225(2+25)=25+2 である。

別解

解法2

方針

円を P=(2+2cosθ,2+2sinθ) と媒介表示する。(1)は P(4,2) の行列式、(2)は重心への相似変換、(3)は面積を三角関数の一次結合として最大化する。

解答

(1) P=(2+2cosθ,2+2sinθ)とおく。O,A,P が一直線上にある条件は422+2cosθ2+2sinθ=0であるから1+2sinθcosθ=0を得る。対応する円と直線 y=x/2 の交点のうち A でない方はP=(45,25)である。

(2)
重心はG=O+A+P3=A3+P3である。従って P の円を倍率 1/3 で縮小し、A/3 だけ平行移動した円を動く。その中心は(4,2)+(2,2)3=(2,43),半径は 23である。退化する P=A,(4/5,2/5) に対応する2点を除くので、軌跡は(X2)2+(Y43)2=49から(83,43),(85,45)を除いた部分である。

(3) T=2yx=2+4sinθ2cosθである。4sinθ2cosθ の振幅は 25 だからT2+25.等号を与える点は退化点ではないので、最大値は2+25である。

\Needspace{8cm}

総評

座標計算、軌跡、距離による面積最大が順に並ぶ標準問題で、目安時間は25分前後。(1)の交点計算ではAを除く条件を忘れないこと。(2)は重心が点Pの座標の一次変換で動くため、円が半径1/3倍に移るだけであるが、退化する2点を除く必要がある。(3)は面積を直接最大化するより、底辺OAを固定して高さの最大を考えると短くまとまる。

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出典: 九州大学 1997年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。