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九州大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

放物線y=x2上の原点と異なる点A(a,a2)における接線とx軸との交点をPとし,
直線APx軸の正の向きとのなす角をθとする.
x軸を,点Pのまわりに正の向きに角2θだけ回転させて得られる直線をLとする.
次の問に答えよ.

(1) 直線Lを表す式を求めよ.

(2) 直線Lと放物線y=x2との交点のx座標の値が
いずれも4a14a2より小さくなるようなaの取りうる範囲を求めよ.
ただしa±12と仮定する.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式三角関数 接線・法線三角比の利用判別式

方針

接線の式から Ptanθ を求め、倍角公式で L の傾きを出す。(2)では m=4a/(14a2) とおき、放物線との交点の x 座標を二次方程式の2根として扱う。2根がともに m より小さい条件は、x=m+u と平行移動して、u の2根がともに負になる条件に直す。

解答

(1)

放物線 y=x2x=a における接線は y=2a(xa)+a2=2axa2 である。したがって、この接線と x 軸との交点 PP=(a2,0) である。

直線 AP はこの接線そのものであり、傾きは 2a であるから tanθ=2a である。よって tan2θ=2tanθ1tan2θ=4a14a2 である。ただし問題で a±1/2 とされているので分母は 0 ではない。

直線 L は点 P を通り、傾き tan2θ をもつから L:y=4a14a2(xa2) である。

(2) m=4a14a2 とおく。直線 L と放物線 y=x2 の交点の x 座標は x2=m(xa2) すなわち x2mx+ma2=0 の2根である。この2根がともに m より小さい条件を調べるため、x=u+m とおく。すると (u+m)2m(u+m)+ma2=0 より u2+mu+ma2=0 である。

もとの2根がともに m より小さいことは、この u の2根がともに負であることと同値である。二次方程式 u2+mu+ma/2=0 の2根がともに負であるための条件は <0,>0 である。よって m<0,ma2>0 すなわち m>0,ma>0 が必要十分である。

ここで m=4a14a2 であるから、ma>0 より 14a2>0 が必要である。このもとで m>0a>0 と同値である。したがって 0<a<12 である。

別解

解法2

方針

放物線との交点を二次方程式の明示的な2根として表し、大きい根だけを基準値 m と比較する。

解答

(1)
接点 A における接線はy=2axa2だからP=(a2,0),tanθ=2a.よってm:=tan2θ=4a14a2,L: y=m(xa2).(2)
放物線との交点の x 座標を x1,x2 とするとx2mx+ma2=0.その判別式はD=m22ma=8a2(1+4a2)(14a2)2>0である。ここで AO より a0 も使った。大きい方の根はx2=m+D2.2根がともに m より小さい条件は x2<m、すなわちD<m.したがって、まず m>0 が必要であり、そのもとで両辺を2乗してD<m2    2ma<0    ma>0.逆に m>0, ma>0 なら上の変形を逆にたどれるので十分でもある。m=4a14a2を代入するとm>0, ma>0    0<a<12.よって0<a<12.

総評

接線、三角関数の倍角、二次方程式の根の位置をつなぐ問題。難度は標準上位で、目安時間は25分前後。(1)は P=(a/2,0)tan2θ を正確に出すことが基本である。(2)は「2根がある数より小さい」という条件を、根の和と積で判定できる形に移すのが要点で、a±1/2 と分母の符号を最後まで意識する必要がある。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、図示範囲、途中計算まで確認した。

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出典: 九州大学 1995年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。