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九州大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

原点をO,直線x=1上の動点をP
中心(12,0),半径12の円をCとする.
線分OPCとの交点で原点でないものをQとし,
OP上にOR=PQを満たす点R(x,y)をとる.

(1)Pを動かしたとき,点Rの軌跡を表す方程式をxyとで表せ.

(2) mnを100以下の自然数として,
(1m,1n)
(1)で求めた曲線上にあるような組(m,n)をすべて求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式整数 軌跡座標設定、約数・倍数

方針

P=(1,u) とおき、線分 OP 上の点を λP と表す。円 Cx2+y2=x なので、交点 Q に対応する λ がすぐに決まる。OR=PQ=OPOQ であることから R の座標を u で表し、媒介変数 u を消去する。(2)では曲線上の点 (1/m,1/n) を代入し、n2=m2(m1) を得る。m2m1 が互いに素であるため、m1 が平方数になることを使って候補を絞る。

解答

(1)
直線 x=1 上の動点を P=(1,u) とおく。円 C は中心 (1/2,0)、半径 1/2 なので (x12)2+y2=14 すなわち x2+y2=x である。

線分 OP 上の点は (λ,λu)=λP と書ける。これが円 C 上にあるとき λ2+λ2u2=λ である。QO なので λ0 であり、λ=11+u2 である。したがって OQ=λOP=11+u21+u2=11+u2 である。一方 OP=1+u2 だから PQ=OPOQ=1+u211+u2=u21+u2 である。

ROP 上にあり、OR=PQ を満たすので、OP 方向の単位ベクトルを用いて R=PQOPP=u21+u2(1,u) である。よって x=u21+u2,y=u31+u2 である。この2式から 1x=11+u2 であり、したがってy2(1x)=u6(1+u2)211+u2=u6(1+u2)3である。一方 x3=(u21+u2)3=u6(1+u2)3 だから、求める軌跡の方程式は y2(1x)=x3 である。

(2)
(1/m,1/n) がこの曲線上にある条件は 1n2(11m)=1m3 である。整理すると m1mn2=1m3 より n2=m2(m1) である。

ここで mm1 は互いに素である。したがって m2(m1) が平方数であるためには、m1 自身が平方数でなければならない。そこで m1=l2 とおくと、l は自然数で m=l2+1 である。また n2=m2l2 より n=ml=l(l2+1) である。

条件 m,n100 から l(l2+1)100 である。これを満たす自然数は l=1,2,3,4 であり、l=5 では 5(25+1)=130>100 となる。したがって求める組は (m,n)=(2,2),(5,10),(10,30),(17,68) である。

別解

解法2(直径円と極座標)

方針

直線 OP の偏角を θ とする。直径円の弦長から
OQ=cosθ を得て、R の極座標を直接表す。
整数条件は m1 が平方数であることへ帰着する。

解答

(1)
OPx 軸となす角を θ とする。Px=1 上なのでOP=1cosθ.CO(1,0) を直径とする円であるからOQ=cosθ.従ってOR=PQ=1cosθcosθ=sin2θcosθ.よってx=ORcosθ=sin2θ,y=ORsinθ=sin3θcosθ.したがってy2(1x)=x3.逆に 0x<1 を満たすこの曲線上の点は上の媒介表示をもつので、
これが軌跡である。

(2)
(x,y)=(1/m,1/n) を代入するとn2=m2(m1).gcd(m,m1)=1 だから m1=2 と書け、m=2+1,n=(2+1).m,n100 より =1,2,3,4 である。従って(m,n)=(2,2),(5,10),(10,30),(17,68).

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中6。目安は20分。前半は直線 OP 上の点を倍率で表すと、円との交点 Q と点 R が一気に整理できる。OR=PQ を長さだけでなく、同じ半直線上の倍率として扱うのが重要である。後半は n2=m2(m1) から m1 が平方数になる理由、つまり互いに素な因子の平方性を明記するとよい。

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出典: 九州大学 2000年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。