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九州大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 図形と方程式・三角関数文系数学 第3問(c)

rを1より小さい正の定数とする.
平面上の点Aを端点とする半直線l上の点でAからの距離が1r,1,1+rとなるものをそれぞれBCDとする.
BDを直径とする円を描き,Aを端点としその円に接する半直線のひとつをmとする.
m上の点でAからの距離が1r,1,1+rとなるものをそれぞれEFGとする.
EFを通りlに接する円を描きその接点をPとする.
またFGを通りlに接する円を描きその接点をQとする.

(1) APとの間の距離APrで表せ.

(2) CFrで表せ.

(3) PQ=CFを示せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式三角関数 円の性質座標設定、式変形

方針

半直線 lx 軸に取り、A を原点に置く。BD を直径とする円は中心 (1,0)、半径 r なので、接線 ml のなす角 ϕsinϕ=r を満たす。E,F を通る円が l に接する点 P については、点 A からの接線と割線の関係 AP2=AEAF を使う。同様に AQ2=AFAG を求め、最後に CF を座標から計算して PQ と比較する。

解答

A を原点、半直線 lx 軸の正の向きにとる。このとき B=(1r,0),C=(1,0),D=(1+r,0) である。BD を直径とする円の中心は (1,0)、半径は r である。

半直線 ml のなす角を ϕ とする。m はこの円に接するので、中心 (1,0) から直線 m までの距離が r である。したがって sinϕ=r,cosϕ=1r2 である。m 上で A から距離 s の点は (scosϕ,ssinϕ) と表される。

(1) E,F を通り l に接する円を考える。点 A からこの円へ引いた接線は AP、割線は AEF であるから、接線と割線の関係より AP2=AEAF である。ここで AE=1rAF=1 なので AP2=1r である。AP>0 より AP=1r である。

(2) C=(1,0)F=(cosϕ,sinϕ) である。したがって CF2=(1cosϕ)2+(0sinϕ)2 =12cosϕ+cos2ϕ+sin2ϕ=22cosϕ である。cosϕ=1r2 より CF2=221r2 であり、CF>0 だから CF=221r2 である。

(3)

同様に、F,G を通り l に接する円について、点 A からの接線と割線の関係を用いると AQ2=AFAG=1(1+r)=1+r である。よって AQ=1+r である。(1)より AP=1r で、QP より A から遠い側にあるから PQ=AQAP=1+r1r である。

これを2乗すると PQ2=(1+r1r)2 =22(1+r)(1r)=221r2 である。(2)で求めた CF2 と一致する。PQ>0CF>0 なので PQ=CF である。

別解

解法2

方針

全てを座標で処理する。接線 m の角を定め、
l に接する円の中心を (p,ρ) と置く。
円が m 上の2点を通る2本の式を引き、接点座標 p を直接求める。

解答

A=(0,0)lx 軸とし、m の方向を
(c,s) とする。中心 (1,0)、半径 r の円に m が接するのでs=r,c=1r2.m 上で A から距離 u の点は (uc,us) である。

(1)
E,F を通り l に接する円の中心を (p,ρ) とする。
E,F に対応する u=1r,1(ucp)2+(usρ)2=ρ2に代入する。2式を引くと(2r)2pc2ρs=0.これを u=1 の式と合わせて整理すると p2=1r を得る。
接点は正の半直線上にあるからAP=p=1r.(2)
C=(1,0)F=(c,s) よりCF2=(1c)2+s2=22c=221r2.したがってCF=221r2.(3)
同じ計算を F,G、すなわち u=1,1+r に行うと、
接点 Q の座標は q2=1+r を満たす。よってPQ=1+r1r.両辺を2乗すればPQ2=221r2=CF2.いずれも正の長さだから PQ=CF である。

総評

接線、割線、座標計算を組み合わせる図形問題。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は20〜24分。BD を直径とする円の中心が (1,0)、半径が r であることから sinϕ=r を出すのが最初の要点である。AP2=AEAFAQ2=AFAG を使うと接点の位置が一気に決まるが、どの円に対する接線・割線なのかを明記しないと論理が薄くなる。最後は2乗して比較し、長さが正であることから PQ=CF と戻すとよい。

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出典: 九州大学 2001年度 前期 文系 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。