方針
(1) は で0になり で1になる2次以下の関数を、 の定数倍として作る。(2)は差 が3つの異なる実数で0になる高々2次関数であることから零関数と示す。(3)は右辺に を掛けたものが高々2次関数であることに注目し、 における値がすべて1になることを確認して(2)を適用する。
解答
(1) 、 であり、 である。したがって求める高々2次の関数は と書ける。ただし は定数である。さらに より である。 は互いに異なるので であり、 である。よって である。
(2) とおく。 は高々2次の関数なので、 も高々2次の関数である。また仮定より である。
もし が零関数でないなら、高々2次の多項式が異なる3つの根 をもつことになり、これは不可能である。したがって は零関数である。よって であり、2つは同じ関数である。
(3)
右辺に を掛けた関数をとおく。 であるから、各項で1つの因子が消え、 は高々2次の関数である。
ここで である。したがって を代入すると、 では第1項だけが残り、 となる。同様に である。
定数関数 も高々2次の関数であり、 で と同じ値をとる。よって(2)より である。両辺を で割ればを得る。
別解
解法2(補間基底と部分分数の係数比較)
方針
3点で値を指定する基底多項式を作る。
(3)は部分分数の未知係数を、分母を払ってから
を代入して直接決定する。
解答
(1)
で0となるので より(2)
は高々2次で、異なる3点 を根にもつ。
零多項式でない高々2次式は3個の異なる根をもてないから 、
従って である。
(3) とおく。両辺へ を掛けて を代入すると従って である。同様にこれを戻せば所要の等式を得る。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中5。目安は15分。3点で値を指定すると高々2次関数が一意に決まる、という補間の考え方が主題である。(3)では両辺に を掛けたあと、直接展開せずに3点での値を比較すると短い。 などの値を明示し、分母が0でないことを異なる3実数の条件から確認すると答案が締まる。