方針
約数和は、2のべきの部分と奇数部分を分けると積の形で扱える。(2) は のとき と が必ず約数であることから下限を出し、等号成立には約数がその2個だけでなければならないことを使う。(3) は , に (1) を適用して , を得る。そこから が7の倍数、 が31の倍数であることを読み、(2) の等号条件で奇数部分を決定する。
解答
(1) は奇数であるから、 の正の約数は の形でちょうど表される。したがって である。等比数列の和より なので である。
(2) で である。 と はどちらも の正の約数であり、互いに異なる。よって である。
等号が成り立つとする。このとき の正の約数の和は、すでに数えた と の和だけで尽きていなければならない。ところが1も必ず正の約数であるから、1は または のどちらかである。 なので は不可能であり、 でなければならない。さらに、正の約数が だけであるため、 は素数である。
逆に、 かつ が素数なら、 の正の約数は のみであり、 となる。よって等号成立は の場合に限る。
(3) 条件より であり、 は正の奇数である。(1) から である。, を用いると となる。
第一式から は7の倍数であり、第二式から は31の倍数である。そこで とおく。すると である。
ここで (2) を に用いると である。したがって より を得る。同様に に (2) を用いると であり、 より を得る。よって であり、上の2つの不等式はいずれも等号で成り立つ。
(2) の等号条件より、 については かつ31が素数、 については かつ7が素数である。したがって であり、 を得る。
別解
解法2(約数の逆数和による等号判定)
方針
約数 と の対応を用いると は約数の逆数和になる。
この形で(2)の下界と等号条件を捉え、(3)では奇数部分に対する2つの下界が
同時に等号になることを示す。
解答
(1)
の正の約数を とすると、 が
の正の約数を重複なく尽くす。したがって(2)
の約数には が含まれるので
である。別の見方をするとであり、右辺には が含まれるため
となって同じ不等式を得る。
等号なら逆数和にほかの項がなく、約数は だけである。
よって かつ は素数である。逆も明らかである。
(3)
とし、(1)を使うと奇偶性と互いに素であることから と書け、(2)を 、 に適用するとよって であり、両方が等号である。等号条件から
、31と7は素数である。したがって
総評
難度7、計算量6。目安時間は
26〜30分。
主題は整数・数と式である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。