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九州大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

以下の問いに答えよ。

(1) nが正の偶数のとき,2n1は3の倍数であることを示せ。

(2) nを自然数とする。2n+12n1は互いに素であることを示せ。

(3) p,qを異なる素数とする。
2p11=pq2を満たすp,qの組をすべて求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

整数 合同式、素因数分解、場合分け

方針

(1) は文系第4問と同じく 221(mod3) を使う。(2) は2数の差が2であり、どちらも奇数であることから共通因数が1しかないと示す。(3) はまず p=2 を除き、奇素数では (1) から左辺が3の倍数になるので p=3 または q=3 に絞る。p=3 を排除した後、q=3 として 2p11=9p を平方差に分解し、互いに素な2因子が差2であることから候補を決める。

解答

(1) n は正の偶数なので、n=2m と書ける。22=41(mod3) であるから 2n=22m=(22)m1m1(mod3) である。よって 2n10(mod3) となり、2n1 は3の倍数である。

(2) 2n+12n1 の正の公約数を d とする。このとき d は差 (2n+1)(2n1)=2 を割り切る。したがって d は1または2である。

一方、2n+12n1 も奇数であるから、2を公約数にもつことはない。したがって d=1 であり、2n+12n1 は互いに素である。

(3)

まず p=2 とすると、左辺は 2p11=1 であるが、右辺 pq2 は2以上なので不可能である。

以下、p は奇素数とする。このとき p1 は正の偶数であるから、(1)より 2p11 は3の倍数である。したがって右辺 pq2 も3の倍数であり、p=3 または q=3 である。

もし p=3 なら 2p11=221=3 であり、方程式は 3=3q2 となる。これは q2=1 を意味し、q が素数であることに反する。よって p3 であり、したがって q=3 である。

このとき方程式は 2p11=9p である。p は3でない奇素数なので、m=p12 とおくと m は正の整数で、2p11=(2m1)(2m+1) である。よって (2m1)(2m+1)=9p である。

もし m=1 なら左辺は 39p に等しくないから、m2 である。よって2因子はともに 1 より大きい。(2)より 2m12m+1 は互いに素で、積は 32p である。しかも p3 なので、互いに素な2因子への素因数の分配は 9p に限られる。したがって一方が 9、他方が p である。

もし 2m1=9 なら 2m=10 となり不可能である。したがって 2m+1=9 でなければならない。このとき 2m=8 より m=3 である。よって p=2m+1=7 である。実際、2711=641=63=732 であるから条件を満たす。

したがって求める組は (p,q)=(7,3) である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は22分。(3) は、左辺が3の倍数であることから p=3 または q=3 に絞るのが第一段階である。p=3 はすぐ矛盾するので q=3 となる。その後、2p11 を平方差で分解し、2つの因数が互いに素で差2であることを使う。積が 9p なので3の因子2つは片方にまとまる、という点を明記すると候補漏れを防げる。最後に p=7,q=3 を代入確認して完答となる。

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出典: 九州大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。