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九州大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

袋の中に最初に赤玉2個と青玉1個が入っている。次の操作を繰り返し行う。

(操作) 袋から1個の玉を取り出し,
それが赤玉ならば代わりに青玉1個を袋に入れ,青玉ならば代わりに赤玉1個を袋に入れる。
袋に入っている3個の玉がすべて青玉になるとき,硬貨を1枚もらう。

(1) 2回目の操作で硬貨をもらう確率を求めよ。

(2) 奇数回目の操作で硬貨をもらうことはないことを示せ。

(3) 8回目の操作ではじめて硬貨をもらう確率を求めよ。

(4) 8回の操作でもらう硬貨の総数がちょうど1枚である確率を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

確率 状態分類確率漸化式数え上げ

方針

赤玉数は1回ごとに1だけ増減するため、偶奇でまず (2) が分かる。長い回数は1回ごとではなく2回を1組にすると、偶数回後の赤玉数は0または2だけになり、2状態の遷移で処理できる。赤玉2個から2回で赤玉0個になる確率は 2/9、赤玉2個に戻る確率は 7/9。赤玉0個から2回で赤玉0個に戻る確率は 1/3、赤玉2個になる確率は 2/3。この2回遷移で、初到達と硬貨1枚の確率を数える。

解答

(1)

最初は赤玉2個、青玉1個である。2回目の操作で硬貨をもらうには、1回目と2回目に続けて赤玉を取り出し、操作後に赤玉が0個になればよい。

1回目に赤玉を取り出す確率は 23 である。この後、赤玉1個、青玉2個になるので、2回目に赤玉を取り出す確率は 13 である。したがって求める確率は 2313=29 である。

(2)

赤玉の個数は、赤玉を取り出せば1減り、青玉を取り出せば1増える。したがって1回の操作ごとに赤玉の個数の偶奇は必ず変わる。

最初の赤玉の個数は2個で偶数である。よって奇数回目の操作の直後には、赤玉の個数は奇数である。硬貨をもらうのは赤玉の個数が0個、すなわち偶数になったときであるから、奇数回目の操作で硬貨をもらうことはない。

(3)

2回の操作を1組として見る。偶数回目の直後、赤玉数は0または2である。

赤玉2個の状態から2回操作すると、赤玉を2回続けて引いたときに赤玉0個となり、硬貨を1枚もらう。この確率は 2313=29 である。それ以外では赤玉2個に戻るので、その確率は 129=79 である。

8回目ではじめて硬貨をもらうには、最初の3組、すなわち6回目までは赤玉2個に戻り続け、最後の4組目で赤玉0個になればよい。したがって確率は (79)329=6866561 である。

(4)

同じ2回遷移を用いる。赤玉0個の状態から2回操作すると、1回目は必ず青玉を取り出して赤玉1個になる。2回目に赤玉を取り出せば再び赤玉0個となり、硬貨を1枚もらう。この確率は 1/3 である。2回目に青玉を取り出せば赤玉2個となり、硬貨はもらわない。この確率は 2/3 である。

4組、すなわち8回の操作で硬貨がちょうど1枚になる場合を、どの組でただ1枚の硬貨をもらうかで分ける。

1組目で硬貨をもらう場合は 20222 となる必要があるので、確率は 2923(79)2 である。

2組目で硬貨をもらう場合は 22022 であり、確率は 79292379 である。

3組目で硬貨をもらう場合は 22202 であり、確率は (79)22923 である。

4組目で硬貨をもらう場合は、それまで硬貨をもらわず赤玉2個に戻り続け、最後に赤玉0個になればよいので、確率は (79)329 である。

したがって求める確率は3(79)22923+(79)329である。計算すると34981427+34372929=5882187+6866561=1764+6866561=24506561である。

総評

難度6、計算量6。目安時間は24分。1回ごとの状態表でも解けるが、2回を1組にすると偶数回後の赤玉数が0または2に限られ、計算が大幅に整理される。(2) の偶奇性は短いが重要で、奇数回目を最初から除外できる。(3) は「初めて」なので、最初の3組で赤玉2個に戻り続ける必要がある。(4) は硬貨をもらった後、次の2回組で赤玉0個に留まるともう1枚増えるため、必ず 02 を選ぶ条件を入れる。場合分けの各確率を積で書くと、分母 6561 への整理も追いやすい。

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出典: 九州大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。