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名古屋大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

aを正の定数とする。2次関数f(x)=ax2と3次関数g(x)=x(x4)2について、次の問いに答えよ。

(1) 関数 y=g(x) について、極値を求め、そのグラフを描け。

(2) 2つの曲線 y=f(x)y=g(x) は相異なる3点で交わることを示せ。

(3) 2つの曲線 y=f(x)y=g(x) で囲まれた2つの部分の面積が等しくなるように a の値を定めよ。また、そのときの2つの曲線の交点の x 座標を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

微分積分関数 増減表グラフの概形、解と係数の関係、面積計算

方針

まずg(x)=x(x4)2の導関数から増減と極値を整理する。交点はax2=x(x4)2を解き,x=0と2次方程式の2根α,βで表す。2つの囲まれた部分は[0,α][α,β]に分かれ,面積が等しい条件は符号付き面積0β(gf)dx=0と同値になる。αβ=16を使って積分をβだけで表し,最後にa=α+β8へ戻す。

解答

(1) g(x)=x(x4)2=x38x2+16x であるから g(x)=3x216x+16=(3x4)(x4) である。したがって増減はx(,43)43(43,4)4(4,)g(x)+00+となる。よってx=4/3で極大,x=4で極小であり,g(43)=43(83)2=25627,g(4)=0である。グラフはx=0x軸を横切り,x=4x軸に接する3次曲線である。

(2)
2つの曲線の交点のx座標は ax2=x(x4)2 を満たす。整理すると x{(x4)2ax}=0 であるから,まずx=0が1つの解である。残りは x2(a+8)x+16=0 の解である。この2次方程式の判別式は (a+8)264=a(a+16) であり,a>0より正である。さらに2根の和はa+8>0,積は16>0なので,2根はいずれも正で,互いに異なる。

したがって,x=0と,この2次方程式の2つの正の解に対応する合計3つの相異なる点で交わる。

(3)
2次方程式の2根を 0<α<β とおく。このとき α+β=a+8,αβ=16 である。また g(x)f(x)=x{(x4)2ax}=x(xα)(xβ) である。 0<x<αではg(x)f(x)>0α<x<βではg(x)f(x)<0である。したがって2つの部分の面積が等しい条件は 0α{g(x)f(x)}dx=αβ{g(x)f(x)}dx であり,これは 0βx(xα)(xβ)dx=0 と同値である。

ここでαβ=16よりα=16/βである。積分を計算すると0βx(xα)(xβ)dx=[x44α+β3x3+αβ2x2]0βであり,α=16/βを代入して =β2(32β2)12 となる。β>0だから,面積が等しい条件は β2=32 すなわち β=42 である。したがって α=1642=22 である。

最後に a=α+β8=628 を得る。この値は正である。よって求めるaa=628 であり,そのときの交点のx座標は 0,22,42 である。

別解

解法2

方針

交点の x 座標を 0,α,β とし、解と係数の関係で gf=x(xα)(xβ) を作る。2領域の等積条件を符号付き面積 0β(gf)dx=0 と読み替え、αβ=16 を先に使って簡約する。(1)では零点・極値・接点を図中にも明示する。

解答

(1) g(x)=(3x4)(x4)より、gx<4/3 で増加、4/3<x<4 で減少、x>4 で増加する。したがってg(43)=25627が極大値、g(4)=0 が極小値である。また g(x)=x(x4)2 より、x=0x 軸を横切り、x=4 で接する。

(2)
交点の条件はx{x2(a+8)x+16}=0.2次式の判別式は(a+8)264=a(a+16)>0.さらに2根の和は正、積は 16>0 なので、2根は相異なる正の数である。よって x=0 と合わせて相異なる3交点をもつ。

(3)
2次式の2根を 0<α<β とするとα+β=a+8,αβ=16,またg(x)f(x)=x(xα)(xβ).この差は (0,α) で正、(α,β) で負だから、等積条件は0βx(xα)(xβ)dx=0である。積分して αβ=16 を使うと0=β44α+β3β3+8β2=β2(32β2)12.したがってβ=42,α=16β=22.ゆえにa=α+β8=628,交点の x 座標は0,22,42である。

総評

難度6,計算量6。目安時間は22分。前半の増減と交点は標準的だが,(3)で2つの面積を別々に積分すると計算が長くなりやすい。gf=x(xα)(xβ)の符号を確認し,等面積条件を0からβまでの符号付き積分が0になる条件へまとめるのが要点である。根の積αβ=16を使うと計算量が大きく下がる。最後にa>0を満たすことも確認しておくと安全である。

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出典: 名古屋大学 2017年度 前期 文系数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。