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名古屋大学 2017年度
文系数学 第3問

問題

次の問いに答えよ。

(1) 次の条件を満たす3つの自然数の組 をすべて求めよ。

(2) 偶数 )の3つの正の約数 で、

を満たす組 の個数を とする。ただし、条件を満たす組が存在しない場合は とする。

が自然数全体を動くときの の最大値 を求めよ。また、 となる自然数 の中で最小のものを求めよ。

出典:名古屋大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

解法1

(1)はからの範囲をに絞り,各を積の形に変形して有限個を列挙する。(2)は条件を満たす約数からを作ると(1)の組になることを使う。逆に(1)の組がをすべて割り切れば約数組が得られるので,各組に対応するの割り切り条件を列挙し,6組すべてを同時に実現する最小のを最小公倍数で求める。

解法2

(1)では に絞った後、 から の短い候補列を直接調べる。(2)では6組との対応を使い、 を6個の倍数条件の指示関数の和として明示する。

解答

解法1

(1)

であるから である。左辺はなので よりである。またでなければならないのでである。したがって を調べればよい。 のとき である。両辺にをかけて整理すると すなわち である。より,36の約数の小さい方だけを見ればよく, を得る。 のとき であるから である。より を得る。 のとき である。これをについて解くと である。さらになら よりである。なのでしかないが,このときで整数ではない。したがってからは解は出ない。

以上より,条件を満たす組は である。

(2)

条件を満たすがあるとする。そこで とおく。の正の約数なので,は自然数である。またより である。さらに

である。したがっては(1)で求めた6組のいずれかである。

逆に,(1)の組について,がすべての約数であれば の正の約数であり,からとなる。また である。よって,求める組は(1)の6組と対応している。

各組について,がすべてを割り切る条件を調べる。必要十分条件は

である。たとえばでは,すなわちが必要十分である。他も同様に,を整理したものである。

(1)の組は6個しかないので,の最大値は高々6である。上の6条件をすべて満たすを取れば6個すべてが実現するので,最大値は である。そのようなのうち最小のものは である。

解法2

(1)

大小関係から

なので 、また なので 。よって だけを調べる。与式を について解くと

では より を代入し、 が自然数となるものを残すと

では であり、

では なので だけだが、 は自然数でない。したがって

がすべてである。

(2)

条件を満たす から

を作ると(1)の組になる。逆に、(1)の組の各数が を割り切れば

が条件を満たす。よって一対一に対応する。

6組が使える条件は順に

したがって最大値は

初めて6条件をすべて満たす自然数は

である。