方針
虚数解の条件は判別式で求める。後半は虚数解を p+qi と置き,解と係数の関係から p,q を k で表す。α4 が実数になる条件は,α2 を2乗したときの虚部が0になることとして処理する。
解答
(1)
判別式を D とするとD=k2−4(3k−4)=k2−12k+16=(k−6)2−20である。虚数解をもつためには D<0 であればよいから6−25<k<6+25である。
(2)
虚数解を α=p+qi とおく。ただし q=0 である。解と係数の関係から,もう一つの解は p−qi であり,2p=k,p2+q2=3k−4である。よってp=2k,q2=3k−4−4k2である。
またα2=(p2−q2)+2pqiであるから,α4 の虚部は4pq(p2−q2)である。q=0 なので,α4 が実数になるにはp=0またはp2=q2であればよい。
p=0 なら k=0 であり,(1)の範囲に入らない。したがって p2=q2 を考える。これは4k2=3k−4−4k2すなわちk2−6k+8=0である。よってk=2,4であり,いずれも(1)の範囲に含まれる。したがって求める値はk=2,4である。
別解
解法2
方針
虚数解 α が満たす2次方程式を使って α4 を一次式 Aα+B に次数下げする。A,B は実数なので、α が非実数であることから A=0 を得る。
解答
(1)
判別式はD=k2−4(3k−4)=(k−6)2−20.虚数解をもつ条件は D<0 なので(k−6)2<20.よって6−25<k<6+25.(2)
α は方程式 (∗) の解なのでα2=kα−(3k−4).この関係を繰り返し使うとα4={kα−(3k−4)}2=k2α2−2k(3k−4)α+(3k−4)2={k3−2k(3k−4)}α−k2(3k−4)+(3k−4)2=k(k−2)(k−4)α−k2(3k−4)+(3k−4)2.末尾の定数項は実数である。α は虚数解、すなわち非実数なので、α4 が実数になるための必要十分条件はk(k−2)(k−4)=0である。候補はk=0,2,4.このうち k=0 は (1) の範囲外であり、実際に方程式は x2−4=0 となる。k=2,4 はともに (1) の範囲内にある。したがってk=2,4.
総評
難度5、計算量5。想定時間は16分程度。(1)の判別式が (2) の候補確認にも使われる。実部・虚部で置く解法では q=0 を、次数下げの解法では「非実数 α に実係数を掛けた項が残れば実数にならない」ことを明記する。候補 k=0 を虚数解条件で除外して完結する。
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出典: 岡山大学 2018年度 前期 文理共通数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。