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岡山大学 2018年度
理系数学 第2問

問題

次の経路図を用いてゲームを考える。

岡山大学 2018年度 第2問の図1

図1:経路の図

最初は から出発する。1回の操作で1個のさいころを投げ、出た目の数字が現在地から出る矢印に書かれていれば、その矢印の方向に進み、なければその場にとどまる。この操作を繰り返し、 に到達したらゲームは終了する。

例えば にいるときは、 の目が出れば へ進み、 の目が出れば へ進み、 の目が出ればその場にとどまる。 を自然数とする。次の問いに答えよ。

(1) ちょうど 回の操作を行った後に にいる確率を の式で表せ。

(2) ちょうど 回の操作を行った後に にいる確率を の式で表せ。

(3) ちょうど 回の操作でゲームが終了する確率を の式で表せ。

出典:岡山大学 2018年度 前期 理系 第2問

方針

解法1

図から各点での遷移確率を読み取り, 回後に にいる確率 にいる確率 を立てる。 は等比数列で, から流入する一次の漸化式として解く。ゲーム終了確率は直前に または にいる確率から求める。

解法2

にいる経路を「最初に直接 へ進む場合」と「いったん へ進み、ある時点で へ移る場合」に分けて直接数える。終了時刻は、生存確率 の差から求める。

解答

解法1

(1)

図より, から へ進む確率は にとどまる確率は である。 にいるためには,1回目に から へ進み,その後 にとどまればよい。したがって

である。

(2)

回後に にいる確率を とする。図より,1回後に にいる確率は である。また にとどまる確率は から へ進む確率は であるから

である。(1)の を代入して解くと

である。右辺を整理して

を得る。

(3)

1回で終了する確率は, から へ進む確率なので である。

のとき,ちょうど 回で終了するには, 回後に にいて次に へ進むか, 回後に にいて次に へ進めばよい。図よりそれぞれの確率は であるから

である。したがって,求める確率は

である。

解法2

(1)

回後に にいるには、1回目に と進み、その後は毎回 にとどまる必要がある。したがって

(2)

回後に にいる経路を二つに分ける。

まず、1回目に と進み、その後 回とどまる確率は

次に、1回目に と進み、 回目に初めて と進み、その後 にとどまる確率は、 に対して

よって

この式は のときも を与える。

(3)

1回で終了する確率は、 の確率だから

で、 回後にも終了していない確率を とすると

したがって では

以上より