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岡山大学 2018年度 前期理系数学 第4問

xyz 空間内に3点A(2,0,1),B(0,3,1),C(0,3,3)がある。線分 BC 上の点を P(0,3,s) とおく。線分 APt:(1t)に内分する点を Q とする。ただし0<t<1とする。点 Q を中心とする半径 3 の球面を K とし、球面 Kxy 平面が交わってできる円の面積を S1、球面 Kyz 平面が交わってできる円の面積を S2 とおく。次の問いに答えよ。

(1) 球面 K の方程式を求めよ。

(2) S1s,t の式で表せ。

(3)P は線分 BC 上で固定し、点 Q は線分 AP 上を動くものとする。S1+S2 が最大値をとる ts の式で表せ。

(4) (3)において、点 Q が線分 AP の中点であるときに S1+S2 が最大値をとるとする。このときの s の値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 座標設定、範囲評価、計算整理

方針

内分公式で Q の座標を求め,球面の方程式を書く。座標平面との交円の半径は,球の半径の二乗から中心と平面の距離の二乗を引いて求める。S1+S2t の二次式になるので,平方完成に相当する最小化で最大条件を出す。

解答

(1)
P は線分 BC 上にあるから 3s1 である。AQ:QP=t:(1t) と解釈すると,内分公式よりQ=(1t)A+tP=(2(1t),3t,1+(s1)t)である。したがって球面 K の方程式は{x2(1t)}2+(y3t)2+{z1(s1)t}2=9である。

(2)
xy 平面と球面の交わりは,中心 Q から xy 平面までの距離 1+(s1)t を用いて,半径の二乗が9{1+(s1)t}2の円である。よってS1=π[9{1+(s1)t}2]である。

(3)
同様に,yz 平面との交円の半径の二乗は9{2(1t)}2であるからS2=π{94(1t)2}である。したがって S1+S2 を最大にすることは{1+(s1)t}2+4(1t)2を最小にすることと同じである。これを t で微分して2(s1){1+(s1)t}8(1t)=0を得る。よってt=5s(s1)2+4である。3s1 ではこの値は 0<t<1 を満たす。

(4)
(3)の値が 12 であればよいから5s(s1)2+4=12である。整理するとs2=5である。3s1 よりs=5である。

別解

解法2

方針

S1+S2 は、点 Qx,z 座標の平方和が小さいほど大きい。そこで Qxz 平面へ射影し、線分上で原点に最も近い点を内積の垂直条件から求める。

解答

(1)

線分 BC 上では3s1.また AQ:QP=t:(1t) よりQ=(1t)A+tP=(2(1t),3t,1+(s1)t).したがって{x2(1t)}2+(y3t)2+{z1(s1)t}2=9.(2)

中心から xy 平面までの距離は1+(s1)tである。交円の半径の二乗は9{1+(s1)t}2なのでS1=π[9{1+(s1)t}2].(3)

同様に中心から yz 平面までの距離は 2(1t) であるからS2=π{94(1t)2}.よってS1+S2=π[18{1+(s1)t}24(1t)2].これは、Qxz 平面への射影R(t)=(2(1t),1+(s1)t)と原点との距離が最小のときに最大となる。R(t)U=(2,1),V=(0,s)を結ぶ線分上を動き、その方向ベクトルはUV=(2,s1)である。最短点では ORUV だから(2(1t),1+(s1)t)(2,s1)=0.整理して(s5)+{4+(s1)2}t=0.したがってt=5s(s1)2+4.(4)

中点で最大となるなら、t=1/2 の点が最短点である。中点の射影と方向ベクトルはR(12)=(1,1+s2),UV=(2,s1).垂直条件から(1,1+s2)(2,s1)=0.したがって2+s212=0,s2=5.3s1 よりs=5.

総評

難度6、計算量6。想定時間は22分程度。内分公式、球の平面切断、二次式の最大化が連続する。最初に 3s1 を確定し、交円の半径の二乗を「球の半径の二乗-中心と平面の距離の二乗」と書くことが重要である。解法2では最大化を xz 平面上の最短距離へ翻訳し、微分結果を幾何的に検算した。

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出典: 岡山大学 2018年度 前期 文理共通数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。