問題
数列を
で,数列を
で定める.以下の問いに答えよ.
(1) すべての自然数についてが成り立つことを示せ.
(2) 数列が等比数列となるような実数をすべて求めよ.
(3) 数列の一般項をそれぞれ求めよ.
出典:岡山大学 2022年度 前期 文系 第3問
方針
解法1(等比数列を2本作って連立する方法)
(1)は帰納法で を示す。(2)は を で表し, の定数倍になる条件を係数比較で求める。(3)は(2)で得た2つの等比数列を連立して を求める。
解法2(一般項の候補を帰納法で直接確かめる方法)
(1)(2)で得られる を利用して一般項の候補を作る。その候補が初項と連立漸化式を満たすことを帰納法で確認し、解の一意性から の一般項を決定する。
解答
解法1(等比数列を2本作って連立する方法)
(1)
では で成り立つ。ある自然数 で と仮定する。このとき
である。よって数学的帰納法により,すべての自然数 で が成り立つ。
(2)
である。これが常に の定数倍になるためには,ある実数 が存在して
となればよい。係数を比較すると
である。したがって であり,
から
を得る。よって
である。
(3)
とおく。(2)より
また
である。これらを引くと
であるから
である。さらに
を得る。したがって (1)より
である。
解法2(一般項の候補を帰納法で直接確かめる方法)
(1)
では である。 と仮定すると
よって数学的帰納法により、すべての自然数 で成り立つ。
(2)
が に等しいための条件は
消去すると
したがって
(3)
とおく。これらは
を満たす。次の候補を考える。
であり、上の2次方程式から
が成り立つ。したがって帰納的に である。(1)を用いれば