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岡山大学 2023年度 前期文系数学 第1問

放物線C:y=x2上を動く2P(s,s2),Q(t,t2)を考える.ただし,s<0<tとする.Pを通り,PにおけるCの接線と垂直に交わる直線をlPとする.また,Qを通り,QにおけるCの接線と垂直に交わる直線をlQとする.さらに,lQlPと垂直に交わるとする.以下の問いに答えよ.

(1) lPの方程式をsを用いて表せ.

(2) lQの方程式をsを用いて表せ.

(3) lPlQの交点をR(x0,y0)とする.x0,y0sを用いて表せ.

(4) (3)のy0が最小となるsの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分図形と方程式 接線・法線文字消去、相加相乗平均、計算整理

方針

放物線の接線の傾きから法線の傾きを求める。2本の法線が垂直である条件から st=1/4 を得て t を消去し,交点を s で表す。最後は s2+1/(16s2) の最小を相加相乗平均で求める。

解答

(1)
P(s,s2) における接線の傾きは 2s である。したがって法線 lP の傾きは 1/(2s) であり,lP:ys2=12s(xs)である。

(2)
Q(t,t2) における法線の傾きは 1/(2t) である。lPlQ が垂直であるから(12s)(12t)=1となり,st=1/4 である。よって t=1/(4s) である。したがってlQ:y116s2=2s(x+14s)すなわちlQ:y=2sx+12+116s2である。

(3)
(1)よりlP:y=x2s+s2+12である。これと(2)の式を連立するとx02s+s2=2sx0+116s2であるからx0=4s218sである。これを lQ に代入してy0=s2+14+116s2を得る。

(4)
s<0 であるから s2>0 である。相加相乗平均よりs2+116s22s2116s2=12であり,等号は s2=1/4 のときに成り立つ。s<0 より,求める値はs=12である。

別解

解法2(法線の方向ベクトルと平方完成を使う方法)

方針

放物線上の点 (u,u2) における接線方向は (1,2u) なので、法線方向を (2u,1) と取る。方向ベクトルの内積から st を求め、交点は2本の直線の内積表示で計算する。最後は平方の非負性だけで最小を決める。

解答

放物線 y=x2 の点 (u,u2) における接線の方向ベクトルは
(1,2u) である。これに垂直な(2u,1)を法線の方向ベクトルにとれる。

(1)
lPP=(s,s2) を通り、接線方向 (1,2s) と垂直だから(1,2s)(xs,ys2)=0.すなわちlP: x+2sy=s+2s3,またはys2=12s(xs).(2)
lP,lQ の方向ベクトルはそれぞれ(2s,1),(2t,1)である。両直線が垂直だから(2s,1)(2t,1)=4st+1=0.よってt=14s.lQ の内積表示x+2ty=t+2t3へ代入するとlQ: xy2s=14s132s3.これを y について解けばlQ: y=2sx+12+116s2.(3)x+2sy=s+2s3,xy2s=14s132s3を連立して整理するとx0=4s218s,y0=s2+14+116s2.(4)
s0 だからy0=34+(s212+116s2)=34+(4s21)216s234.等号は 4s2=1 のときである。s<0 よりs=12.

総評

目安時間は15〜18分。標準解法は法線の傾きを用い、別解は接線・法線の方向ベクトルの内積で統一した。垂直条件は 4st+1=0 であり、傾きの積の符号ミスを避けやすい。最小値判定は y0=34+(4s21)216s2 と一つの平方へまとめる。

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出典: 岡山大学 2023年度一般選抜前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。