問題
放物線上を動く点を考える.ただし,とする.を通り,におけるの接線と垂直に交わる直線をとする.また,を通り,におけるの接線と垂直に交わる直線をとする.さらに,はと垂直に交わるとする.以下の問いに答えよ.
(1) の方程式をを用いて表せ.
(2) の方程式をを用いて表せ.
(3) との交点をとする.をを用いて表せ.
(4) (3)のが最小となるの値を求めよ.
出典:岡山大学 2023年度 前期 文系 第1問
方針
解法1
放物線の接線の傾きから法線の傾きを求める。2本の法線が垂直である条件から を得て を消去し,交点を で表す。最後は の最小を相加相乗平均で求める。
解法2(法線の方向ベクトルと平方完成を使う方法)
放物線上の点 における接線方向は なので、法線方向を と取る。方向ベクトルの内積から を求め、交点は2本の直線の内積表示で計算する。最後は平方の非負性だけで最小を決める。
解答
解法1
(1)
点 における接線の傾きは である。したがって法線 の傾きは であり,
である。
(2)
点 における法線の傾きは である。 と が垂直であるから
となり, である。よって である。したがって
すなわち
である。
(3)
(1)より
である。これと(2)の式を連立すると
であるから
である。これを に代入して
を得る。
(4)
であるから である。相加相乗平均より
であり,等号は のときに成り立つ。 より,求める値は
である。
解法2(法線の方向ベクトルと平方完成を使う方法)
放物線 の点 における接線の方向ベクトルは である。これに垂直な
を法線の方向ベクトルにとれる。
(1)
は を通り、接線方向 と垂直だから
すなわち
または
(2)
の方向ベクトルはそれぞれ
である。両直線が垂直だから
よって
の内積表示
へ代入すると
これを について解けば
(3)
を連立して整理すると
(4)
だから
等号は のときである。 より