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岡山大学 2023年度 前期文系数学 第3問

座標空間において,3O(0,0,0),A(1,1,0),B(1,1,0)がある.rを正の実数とし,点P(a,b,c)が条件AP=BP=rOPを満たしながら動くとする.以下の問いに答えよ.

(1) r=1のとき,OPが最小になるようなa,b,cを求めよ.

(2) r=32のとき,aのとりうる値の範囲を求めよ.

(3) r=32のとき,内積OPAPの最大値と最小値を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算内積の利用、範囲評価

方針

AP=BP からまず b=0 を導く。残りの条件を a,c の方程式に直し,r=1r=3/2 をそれぞれ代入する。内積は円の方程式で c2 を消去して a の一次式にする。

解答

(1)
AP=BP より(a1)2+(b1)2+c2=(a1)2+(b+1)2+c2であるから,b=0 である。さらに r=1 のとき AP=OP より(a1)2+1+c2=a2+c2となる。したがって a=1 である。このとき OP2=1+c2 であるから,最小となるのは c=0 のときである。よってa=1,b=0,c=0である。

(2)
r=3/2 のとき,b=0AP=rOP より(a1)2+1+c2=34(a2+c2)である。整理して(a4)2+c2=8を得る。したがって a のとりうる値の範囲は422a4+22である。

(3)
b=0 であるからOPAP=(a,0,c)(a1,1,c)=a2a+c2である。(2)より c2=8(a4)2 なのでOPAP=a2a+8(a4)2=7a8である。これは a の一次式であるから,(2)の範囲の両端で最小値と最大値をとる。よってmin=20142,max=20+142である。

別解

解法2(アポロニウス円を媒介変数表示する方法)

方針

AP=BP の対称性から運動は平面 b=0 に限られる。r=3/2 では条件が ac 平面上の円になるので、円を cosϕ,sinϕ で媒介表示し、a の範囲と内積の最大・最小を同時に読む。

解答

(1)
AP2=BP2 の両辺を引くと(b1)2(b+1)2=4b=0だから b=0 である。r=1 では AP2=OP2 より(a1)2+1+c2=a2+c2,したがって a=1 である。このときOP2=1+c2なので、最小となるのは c=0 のときである。よって(a,b,c)=(1,0,0).(2)
r=3/2 では(a1)2+1+c2=34(a2+c2).整理すると(a4)2+c2=8.(1)これは ac 平面で中心 (4,0)、半径 22 の円である。したがって媒介変数 ϕ を用いてa=4+22cosϕ,c=22sinϕと表せる。ゆえに422a4+22.(3)
b=0 だからOPAP=a(a1)+c2.(1)から a2+c2=8a8 であるためOPAP=7a8=20+142cosϕ.1cosϕ1 より最大値 20+142,最小値 20142.

総評

目安時間は13〜16分。標準解法は円の方程式から a の区間を取り、内積を 7a8 に直した。別解は同じ円を媒介変数表示し、端点と内積の最大・最小を cosϕ の範囲から同時に得た。AP=BP から最初に b=0 を確定することが全設問の鍵である。

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出典: 岡山大学 2023年度一般選抜前期 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。