方針
まず n=1 を代入して初項を求め,Sn−Sn−1=an を用いて等比数列であることを導く。桁数は常用対数で 1088≦an<1089 を判定し,1の位は周期,最高位は常用対数の小数部分で決める。
解答
(1)
n=1 を与式に代入するとa1=67(a1−1)であるから,a1=7 である。n≧2 のとき,Sn−Sn−1=an よりan=67(an−1)−67(an−1−1)=67(an−an−1)となる。したがって an=7an−1 である。よってan=7nである。
(2)
an が 89 桁である条件は1088≦7n<1089である。常用対数をとると88≦0.8451n<89である。104⋅0.8451=87.8904,105⋅0.8451=88.7355,106⋅0.8451=89.5806 より,求める値はn=105である。
(3)
7n の1の位は 7,9,3,1 を周期 4 として繰り返す。105≡1(mod4) であるから,a105=7105 の1の位の数字は 7 である。
(4) log107105=88.7355 であるから,7105=1088⋅100.7355 である。log105=1−log102=0.6990,log106=log102+log103=0.7781 よりlog105<0.7355<log106である。したがって 5<100.7355<6 となり,最高位の数字は 5 である。
別解
解法2(部分和そのものの漸化式を解く方法)
方針
an を直接比較する代わりに、与式から an=76Sn+1 と表して Sn の漸化式を作る。一次漸化式を等比型へ直せば一般項が得られ、後半は指数105の桁・剰余・最高位をそれぞれ独立に判定できる。
解答
(1)
S1=a1 を与式へ代入するとS1=67(S1−1)より S1=7 である。また与式はan=76Sn+1と書ける。n≧2 では Sn=Sn−1+an だからSn=Sn−1+76Sn+1,Sn=7Sn−1+7.(1)ここで Tn=6Sn+7 とおくと、(1)からTn=6(7Sn−1+7)+7=7(6Sn−1+7)=7Tn−1.T1=49 よりTn=7n+1,Sn=67n+1−7.したがってan=Sn−Sn−1=7n.(2)
7n が89桁である条件は1088≦7n<1089,88≦0.8451n<89.ここで104⋅0.8451=87.8904,105⋅0.8451=88.7355,106⋅0.8451=89.5806だからn=105.(3)72=49≡−1(mod10)である。よって7105=7(72)52≡7(−1)52≡7(mod10).したがって1の位は 7 である。
(4) log107105=88.7355.一方、与えられた値からlog105=1−log102=0.6990,log106=log102+log103=0.7781.したがってlog10(5⋅1088)<log107105<log10(6⋅1088).ゆえに5⋅1088<7105<6⋅1088であり、最高位の数字は 5 である。
総評
目安時間は12〜15分。標準解法は Sn−Sn−1 から an の等比性を出し、別解は Tn=6Sn+7 を等比数列にした。89桁の不等号は左が等号つき、右が等号なしである。1の位は周期表を作らず 72≡−1(mod10) とすれば短く、最高位は常用対数の整数部分88と小数部分0.7355を分けて読む。
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出典: 岡山大学 2023年度一般選抜前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。