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岡山大学 2023年度 前期理系数学 第1問

数列{an}の第1項から第n項までの和Sn

Sn=76(an1)

を満たすとき,以下の問いに答えよ.ただし,log102=0.3010,log103=0.4771,log107=0.8451とする.

(1) 一般項anを求めよ.

(2) an89桁の整数となるとき,nを求めよ.

(3) nを(2)で求めたものとする.an1の位の数字を求めよ.

(4) nを(2)で求めたものとする.anの最高位の数字を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

数列指数・対数 漸化式の変形、範囲評価、計算整理

方針

まず n=1 を代入して初項を求め,SnSn1=an を用いて等比数列であることを導く。桁数は常用対数で 1088an<1089 を判定し,1の位は周期,最高位は常用対数の小数部分で決める。

解答

(1)
n=1 を与式に代入するとa1=76(a11)であるから,a1=7 である。n2 のとき,SnSn1=an よりan=76(an1)76(an11)=76(anan1)となる。したがって an=7an1 である。よってan=7nである。

(2)
an89 桁である条件は10887n<1089である。常用対数をとると880.8451n<89である。1040.8451=87.89041050.8451=88.73551060.8451=89.5806 より,求める値はn=105である。

(3)
7n の1の位は 7,9,3,1 を周期 4 として繰り返す。1051(mod4) であるから,a105=7105 の1の位の数字は 7 である。

(4) log107105=88.7355 であるから,7105=1088100.7355 である。log105=1log102=0.6990log106=log102+log103=0.7781 よりlog105<0.7355<log106である。したがって 5<100.7355<6 となり,最高位の数字は 5 である。

別解

解法2(部分和そのものの漸化式を解く方法)

方針

an を直接比較する代わりに、与式から an=67Sn+1 と表して Sn の漸化式を作る。一次漸化式を等比型へ直せば一般項が得られ、後半は指数105の桁・剰余・最高位をそれぞれ独立に判定できる。

解答

(1)
S1=a1 を与式へ代入するとS1=76(S11)より S1=7 である。また与式はan=67Sn+1と書ける。n2 では Sn=Sn1+an だからSn=Sn1+67Sn+1,Sn=7Sn1+7.(1)ここで Tn=6Sn+7 とおくと、(1)からTn=6(7Sn1+7)+7=7(6Sn1+7)=7Tn1.T1=49 よりTn=7n+1,Sn=7n+176.したがってan=SnSn1=7n.(2)
7n が89桁である条件は10887n<1089,880.8451n<89.ここで1040.8451=87.8904,1050.8451=88.7355,1060.8451=89.5806だからn=105.(3)72=491(mod10)である。よって7105=7(72)527(1)527(mod10).したがって1の位は 7 である。

(4) log107105=88.7355.一方、与えられた値からlog105=1log102=0.6990,log106=log102+log103=0.7781.したがってlog10(51088)<log107105<log10(61088).ゆえに51088<7105<61088であり、最高位の数字は 5 である。

総評

目安時間は12〜15分。標準解法は SnSn1 から an の等比性を出し、別解は Tn=6Sn+7 を等比数列にした。89桁の不等号は左が等号つき、右が等号なしである。1の位は周期表を作らず 721(mod10) とすれば短く、最高位は常用対数の整数部分88と小数部分0.7355を分けて読む。

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出典: 岡山大学 2023年度一般選抜前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。