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岡山大学 2021年度 前期文系数学 第2問

xy平面上のx座標とy座標が共に正の整数である点(x,y)全体の集合をDとする.Dに属する点(x,y)に対してx+yが小さいものから順に,またx+yが等しい点の中ではxが小さい順に番号をつけ,n番目(n=1,2,3,)の点をPnとする.例えば,P1,P2,P3の座標は順に(1,1),(1,2),(2,1)である.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 座標が(2,4)である点は何番目か.また,P10の座標を求めよ.

(2) 座標が(n,n)である点の番号をanとする.数列{an}の一般項を求めよ.

(3) (2)で定めた数列{an}に対し,k=1nakを求めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安10

数列場合の数 数え上げ和の計算、計算整理

方針

x+y=m ごとに点が m1 個並ぶことを使う。和が m より小さい点の個数を先に足し,同じ和の中では x がそのまま順番を与える。

解答

(1)
x+y=m である点は(1,m1),(2,m2),,(m1,1)m1 個である。したがって,和が m より小さい点の個数は1+2++(m2)=(m2)(m1)2である。

(2,4) では m=6 であり,同じ和の中で2番目であるから,番号は452+2=12である。また P10x+y=5 の組の最後であるから,P10=(4,1)である。

(2)
(n,n) では x+y=2n であり,同じ和の中で n 番目である。よってan=(2n2)(2n1)2+n=2n22n+1である。

(3)
(2)よりk=1nak=k=1n(2k22k+1)である。したがってk=1nak=2n(n+1)(2n+1)62n(n+1)2+n=n(2n2+1)3である。

別解

解法2(格子点の番号公式を先に作る)

方針

任意の格子点 (x,y) の番号を,それ以前の斜め列の総数と列内順位の和として直接公式化する。公式を (2,4)n,n) に代入し,最後は多項式和を計算する。

解答

(1)
s=x+y とおく。和が s より小さい点は,x+y=2,3,,s1 の各列に並ぶから,その総数は1+2++(s2)=(s2)(s1)2である。同じ列では x が小さい順なので,点 (x,y) の番号はN(x,y)=(x+y2)(x+y1)2+xである。したがってN(2,4)=452+2=12である。また第10番までの列を並べると次図のようになる。

よってP10=(4,1)である。

(2)
番号公式へ (x,y)=(n,n) を代入するとan=N(n,n)=(2n2)(2n1)2+n=2n22n+1である。

(3)
したがってk=1nak=2k=1nk22k=1nk+k=1n1=n(n+1)(2n+1)3n(n+1)+n=n(2n2+1)3である。

総評

難度3,計算量3。想定時間は10分程度。和が一定の斜めの列ごとに区切れば標準的な数え上げになる。採点点は,累積個数を ((m-2)(m-1)/2) と正しく置くことと,最後の和の計算を崩さないことである。

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出典: 岡山大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。