Evolton

岡山大学 2023年度 前期理系数学 第2問

a<0,b>0とする.2つの曲線C:y=1x2+1D:y=ax2+bがある.いま,x>0CDが共有点をもち,その点における2つの曲線の接線が一致しているとする.その共有点のx座標をtとし,Dx軸で囲まれた部分の面積をSとする.以下の問いに答えよ.

(1) Dx軸の交点のx座標を±pとし,p>0とする.Sapを用いて表せ.

(2) a,btを用いて表せ.

(3) Stを用いて表せ.

(4) t>0の範囲で,Sが最大となるようなDの方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量6/ 10目安20

関数微分積分 接線・法線面積計算微分による最大最小、計算整理

方針

接点の座標を t として,値と微分係数の一致から a,b を決定する。放物線と x 軸で囲まれる面積は零点 ±p を用いて積分し,最後は u=t2 とおいて1変数関数の最大を調べる。

解答

(1)
Dx=±px 軸と交わるから,b=ap2 である。したがってD:y=a(x2p2)と書ける。a<0 より,囲まれた部分の面積はS=ppa(x2p2)dx=43ap3である。

(2)
接点の x 座標が t であるから,値と微分係数の一致よりat2+b=1t2+1,2at=2t(t2+1)2である。t>0 よりa=1(t2+1)2,b=2t2+1(t2+1)2を得る。

(3)
p2=b/a=2t2+1 であるから,(1)と(2)よりS=43(2t2+1)3/2(t2+1)2である。

(4)
u=t2  (u>0) とおくと,定数倍を除いて(2u+1)3/2(u+1)2を最大にすればよい。この対数を微分すると32u+12u+1=1u(2u+1)(u+1)である。よって 0<u<1 で増加,u>1 で減少するので,最大は u=1,すなわち t=1 のときである。このときa=14,b=34であるから,求める方程式はy=14x2+34である。

別解

解法2(最大化を因数分解した不等式で処理する方法)

方針

接点条件と面積式までは通常通り導く。最後は微分せず、u=t2 とおいた式を2乗し、等号条件が u=1 となる多項式不等式を因数分解して最大を確定する。

解答

(1)
D の零点が ±p なので b=ap2 であり、D: y=a(x2p2).a<0 より囲まれた部分の面積はS=ppa(x2p2)dx=43ap3.(1)(2)
x=t で2曲線の値と微分係数が一致するからat2+b=1t2+1,2at=2t(t2+1)2.t>0 よりa=1(t2+1)2,b=2t2+1(t2+1)2.(3)p2=ba=2t2+1である。(1)へ代入してS=43(2t2+1)3/2(t2+1)2.(2)(4)
u=t2>0 とおく。(2)の両辺は正なので、S の最大化は(2u+1)3(u+1)4の最大化と同値である。ここで27(u+1)416(2u+1)3=(u1)2(27u2+34u+11)0.第2因子は u>0 で正だから、等号は u=1 のときに限る。よって Su=1,t=1で最大となる。このときa=14,b=34なので、求める曲線はD: y=14x2+34.

総評

目安時間は18〜22分。標準解法は u=t2 の関数を微分し、別解は2乗後の差を (u1)2(27u2+34u+11) と因数分解した。2乗で最大化を置き換えられるのは S>0 だからである。等号条件 u=1t>0 から t=1 を選び、最後に D の係数へ戻す。

冊子PDFで見る岡山大学の関数の問題で問題集を作る

出典: 岡山大学 2023年度一般選抜前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。