問題
とする.平行四辺形において,辺の長さを辺の長さをとする.平行四辺形の内角を等分する直線をそれぞれとし,との交点を,との交点を,との交点を,との交点をとする.平行四辺形と平行四辺形が重なる部分の面積をとする.以下の問いに答えよ.
(1) を求めよ.
(2) 線分および線分の長さを求めよ.
(3) 点が平行四辺形の外部にあるような,の条件を求めよ.
(4) を求めよ.
方針
解法1
角の二等分線の方向に合わせて, 方向とそれに垂直な方向を座標軸に取る。すると四角形 は長方形になり, と内外判定が座標で読める。面積はこの長方形と平行四辺形の重なりを縦切りで積分し, と に分ける。
解法2(直角三角形と長方形の切り取りで面積を求める方法)
隣り合う内角の二等分線が直交することから を長方形と捉える。 は直角三角形の三角比で求め、重なり面積は長方形全体から外へ出る2つの合同な直角三角形を引く。積分は使わない。
解答
解法1
(1)
から内角の二等分線 の向きを基準にとる。 は と垂直であり, は に平行, は に平行である。したがって四角形 は長方形であり,
である。
(2)
方向の単位ベクトルを ,これに垂直な単位ベクトルを とする。点の座標を 方向の成分で表すと
である。この座標で
また より
である。よって
であるから,
を得る。
(3)
点 は
と表される。平行四辺形 の内部または周上にあるためには,右辺の2つの係数がともに 以上 以下であればよい。ここで であるから, が外部にある条件は
すなわち
である。
(4)
上の 座標で,長方形 は
で表される。一方,この範囲の に対して平行四辺形 の上下の境界は
である。 とおくと,重なり部分の縦の長さは
である。
のとき, でこの長さは常に である。したがって
である。
のとき, と の大小関係に応じて区間を分けて積分すると,いずれの場合も
となる。よって
である。
以上より
である。
解法2(直角三角形と長方形の切り取りで面積を求める方法)
(1)
平行四辺形の隣り合う内角の和は である。その半分の和は だから
線分 は 上、線分 は 上にあるので
また だから、 は長方形である。
(2)
は を直角とする。平行四辺形の角 は だから
斜辺 より
同様に は を直角とし、斜辺 だから
(3)
と辺 の交点を とする。 では
正弦定理より
一方 である。したがって が辺 を越えて外部にある条件は
(4)
はそれぞれ から へ下ろした垂線の足とみなせるから
よって長方形 の2辺は
したがってその面積は
のとき、長方形 は平行四辺形 の内部に収まる。よって
のときは、図のように長方形の対角にある2つの合同な直角三角形が平行四辺形の外へ出る。
各三角形の直角をはさむ2辺は
である。したがって(1)から2個分を引いて
以上より