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岡山大学 2023年度
理系数学 第4問

問題

とする.平行四辺形において,辺の長さをの長さをとする.平行四辺形の内角等分する直線をそれぞれとし,の交点をの交点をの交点をの交点をとする.平行四辺形と平行四辺形が重なる部分の面積をとする.以下の問いに答えよ.

(1) を求めよ.

(2) 線分および線分の長さを求めよ.

(3) 点が平行四辺形の外部にあるような,の条件を求めよ.

(4) を求めよ.

出典:岡山大学 2023年度 前期 理系 第4問

方針

解法1

角の二等分線の方向に合わせて, 方向とそれに垂直な方向を座標軸に取る。すると四角形 は長方形になり, と内外判定が座標で読める。面積はこの長方形と平行四辺形の重なりを縦切りで積分し, に分ける。

解法2(直角三角形と長方形の切り取りで面積を求める方法)

隣り合う内角の二等分線が直交することから を長方形と捉える。 は直角三角形の三角比で求め、重なり面積は長方形全体から外へ出る2つの合同な直角三角形を引く。積分は使わない。

解答

解法1

(1)

から内角の二等分線 の向きを基準にとる。 と垂直であり, に平行, に平行である。したがって四角形 は長方形であり,

である。

(2)

方向の単位ベクトルを ,これに垂直な単位ベクトルを とする。点の座標を 方向の成分で表すと

である。この座標で

また より

である。よって

であるから,

を得る。

(3)

と表される。平行四辺形 の内部または周上にあるためには,右辺の2つの係数がともに 以上 以下であればよい。ここで であるから, が外部にある条件は

すなわち

である。

(4)

上の 座標で,長方形

で表される。一方,この範囲の に対して平行四辺形 の上下の境界は

である。 とおくと,重なり部分の縦の長さは

である。

のとき, でこの長さは常に である。したがって

である。

のとき, の大小関係に応じて区間を分けて積分すると,いずれの場合も

となる。よって

である。

以上より

である。

解法2(直角三角形と長方形の切り取りで面積を求める方法)

(1)

平行四辺形の隣り合う内角の和は である。その半分の和は だから

線分 上、線分 上にあるので

また だから、 は長方形である。

(2)

を直角とする。平行四辺形の角 だから

斜辺 より

同様に を直角とし、斜辺 だから

(3)

と辺 の交点を とする。 では

正弦定理より

一方 である。したがって が辺 を越えて外部にある条件は

(4)

はそれぞれ から へ下ろした垂線の足とみなせるから

よって長方形 の2辺は

したがってその面積は

のとき、長方形 は平行四辺形 の内部に収まる。よって

のときは、図のように長方形の対角にある2つの合同な直角三角形が平行四辺形の外へ出る。

岡山大学 2023年度 第4問の図1

各三角形の直角をはさむ2辺は

である。したがって(1)から2個分を引いて

以上より