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岡山大学 2023年度 前期理系数学 第3問

箱の中に,1から3までの数字を書いた札がそれぞれ3枚ずつあり,全部で9枚入っている.A,B,C3人がこの箱から札を無作為に取り出す.AB2枚ずつ,C3枚取り出すとき,以下の問いに答えよ.

(1) Aが持つ札の数字が同じである確率を求めよ.

(2) Aが持つ札の数字が異なり,Bが持つ札の数字も異なり,かつ,Cが持つ札の数字もすべて異なる確率を求めよ.

(3) Aが持つ札の数字のいずれかが,Cが持つ札の数字のいずれかと同じである確率を求めよ.

難易度5/ 10計算量6/ 10目安20

確率場合の数 数え上げ、余事象、状態分類、計算整理

方針

各人の手札を順に選ぶとし,全事象を 9C27C25C3 通りで数える。(2)はAの手札が異なる場合を対称性で固定し,BとCの取り方を数える。(3)は「AとCに共通する数字がない」余事象を,Aが同じ数字を2枚持つ場合と異なる数字を持つ場合に分ける。

解答

(1)
A の手札の取り方は 9C2=36 通りである。同じ数字の札を2枚取るには,数字を 3 通りに選び,その数字の札 3 枚から 2 枚を選べばよい。したがって確率は33C29C2=936=14である。

(2)
全事象の数は9C27C25C3=7560である。A が異なる数字を持つ取り方は 3C232=27 通りである。対称性により,A が数字 1,2 を1枚ずつ持つとして数えると,残りの枚数は (2,2,3) である。

このとき B(1,2) を取る場合は 4 通りで,その後 C が3種類を1枚ずつ取る方法は 3 通りである。B(1,3) または (2,3) を取る場合はそれぞれ 6 通りで,その後の C の取り方はそれぞれ 4 通りである。よって,A の各取り方に対して43+64+64=60通りである。したがって求める確率は27607560=314である。

(3)
余事象として,AC が共通する数字を持たない場合を数える。

A が同じ数字を2枚持つ場合,A の取り方は 9 通りである。残りのうち,BA と同じ数字を1枚,別の数字を1枚取る場合は 6 通りで,その後の C の取り方は 5C3=10 通りである。また,B が別の数字だけから2枚取る場合は 6C2=15 通りで,その後の C の取り方は 4C3=4 通りである。よってこの場合は 9(610+154)=1080 通りである。

A が異なる数字を1枚ずつ持つ場合,A の取り方は 27 通りである。CA と共通する数字を持たないためには,残りの1種類の札3枚をすべて C が取る必要がある。その前に BA が持つ2種類の残り4枚から2枚を取るので,4C2=6 通りである。よってこの場合は 276=162 通りである。

余事象の確率は1080+1627560=23140である。したがって求める確率は123140=117140である。

別解

解法2(取り出す順序を組み替えて条件付き確率で求める方法)

方針

札を誰が先に受け取るかを入れ替えても、各人へ無作為に配られる分布は変わらない。(2)は CAB の順、(3)は AC の順で考え、残った各数字の枚数から条件付き確率を掛ける。

解答

(1)
A の2枚の選び方は 9C2 通りである。同じ数字を持つ選び方は33C2通りだからPr(A の数字が同じ)=33C29C2=14.(2)
C,A,B の順に取り出すと考える。まず C が3種類を1枚ずつ取る確率は339C3=928.このとき残りは各数字2枚ずつである。A の2枚が異なる確率は132C26C2=45.A が異なる2種類を取った後、残り4枚の数字別枚数は
(1,1,2) の並べ替えである。したがって B の2枚が異なる確率は12C24C2=56.以上を掛けてPr(A,B が各々異なり、C が3種類)=9284556=314.(3)
A の次に C が3枚取ると考え、共通する数字がない余事象を求める。

A の数字が同じ確率は 1/4 である。このとき C は残り7枚のうち、別の2種類の札6枚から3枚を選ぶ必要があるのでPr(共通なしA が同じ)=6C37C3=2035.A の数字が異なる確率は 3/4 である。このとき共通を避けるには、残る1種類の札3枚をすべて取るしかないからPr(共通なしA が異なる)=17C3=135.よってPr(共通なし)=142035+34135=23140.したがって求める確率は123140=117140.

総評

目安時間は16〜20分。標準解法は全事象を組合せで一括計数し、別解は配る順序を都合よく変更して条件付き確率を掛けた。(2)では C の後が (2,2,2)、さらに A の後が (1,1,2) になる。(3)では B の札は周辺化でき、A の次に C を選ぶモデルで同じ確率を得られる。

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出典: 岡山大学 2023年度一般選抜前期 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。