方針
u=2x>0 とおき,t=u+1/u≧2 を得る。対称な指数式をすべて t の多項式へ変形し,t≧2 上で微分して最小値を与える t を決める。最後に二次方程式へ戻して x を求める。
解答
(1)
u=2x とおくと u>0 であり,t=u+u1である。相加相乗平均よりu+u1≧2で,等号は u=1,すなわち x=0 のときに成り立つ。したがって t の最小値は 2,そのとき x=0 である。
(2)
t=2x+2−x とすると16x+16−x=(2x)4+(2−x)4=t4−4t2+2である。また(2x+1+2−x+1)2=(2t)2=4t2,2x−1+2−x−1=2tである。よってy=t4−4t2+2+4t2−125⋅2t=t4−2125t+2である。
(3)
(1)より t≧2 である。g(t)=t4−2125t+2 とおくとg′(t)=4t3−2125である。g′(t)=0 より 8t3=125,すなわち t=25 である。g′(t) は t<25 で負,t>25 で正だから,t=25 で最小となる。
したがって2x+2−x=25を解けばよい。u=2x とおくとu+u1=25,2u2−5u+2=0であるから,u=2,21 である。よって求める x はx=1,−1である。
総評
【公式出題意図・解答例との対応】公式は,指数式を正確に計算し,指定された置換で関数を一変数多項式へ直し,その最小値を求められるかを確認する問題としている。公式の tmin=2,x=0,y=t4−125t/2+2,最小時 x=±1 と一致する。
難度5,計算量4。想定時間は14分程度。16x+16−x=t4−4t2+2 の恒等変形と,置換後の定義域 t≧2 を落とさないことが採点の中心である。
【別解監査】微分後の方程式は 8t3=125 と簡潔であり,因数分解や相加相乗平均だけで全体を処理する別解はかえって不自然なため追加していない。
【独立検算】x を密に走査し,最小点が x=−1,1 の2点,関数値がともに −1843/16 であることを確認した。
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出典: 岡山大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。