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岡山大学 2025年度 前期文系数学 第4問

xyz空間における4O(0,0,0),A(n,0,0),B(0,n,0),C(0,0,2n)を頂点とする四面体OABCを考える.ただし,n2以上の整数とする.以下の問いに答えよ.

(1) 四面体OABCを平面x=kで切ったとき,断面として現れる三角形Tkのすべての頂点の座標を求めよ.ただし,kは整数で1kn1とする.

(2) (1)の三角形Tkの内部に含まれ,y,z座標がいずれも整数となる点の個数をn,kを用いて表せ.ただし,辺および頂点は内部に含まれないとする.

(3) 四面体OABCの内部に含まれ,x,y,z座標がいずれも整数となる点の個数をnを用いて表せ.ただし,面,辺,および頂点は内部に含まれないとする.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

図形と方程式場合の数数列 座標設定数え上げ和の計算

方針

四面体を座標不等式で表し,x=k の断面を三角形として取り出す。断面内部では y,z が正整数で 2y+z<2(nk) を満たすので,y ごとに z を数え,最後に断面の個数を平方和で合計する。

解答

断面 Tk は,辺 OA,AB,AC と平面 x=k との3交点を頂点にもつ。

(1)
四面体 OABCx0,y0,z0,xn+yn+z2n1で表される。平面 x=k 上ではy0,z0,2y+z2(nk)である。したがって断面 Tk の頂点は(k,0,0),(k,nk,0),(k,0,2(nk))である。

(2)
m=nk とおく。断面の内部にある整数点はy>0,z>0,2y+z<2mを満たす整数 y,z に対応する。y=1,2,,m1 に対して,z1z2m2y12m2y1 個である。よって個数はy=1m1(2m2y1)=(m1)2である。したがって求める個数は(nk1)2である。

(3)
内部の整数点では x=k とおくと k=1,2,,n1 である。(2)より,x=k 上の個数は (nk1)2 であるから,全体の個数はk=1n1(nk1)2=j=0n2j2=(n2)(n1)(2n3)6である。

総評

【公式出題意図・解答例との対応】公式は,空間図形とその断面を空間座標で正しく表し,断面内・四面体内の格子点を数列の和として数えられるかを確認する問題としている。公式解答の3頂点,(nk1)2(n2)(n1)(2n3)/6 と一致する。

難度4,計算量4。想定時間は12分程度。文系第4問・理系第2問の共通問題である。面・辺・頂点を含めないため y,z>02y+z<2(nk) とする厳密不等号が重要である。

【別解監査】変数を1ずつ平行移動して非負整数解を数える方法も監査したが,y ごとの奇数列を足す標準解法が高校答案として最も短く明確である。

【独立検算】n=2,,20 について四面体内部の全整数点を列挙し,各断面と総数が公式に一致することを確認した。

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出典: 岡山大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。