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東北大学 2017年度
文理共通数学 前期 文系第1問・理系第4問

問題

を正の実数とする。鋭角三角形において,辺に内分する点を,辺に内分する点をとする。線分と線分の交点をとする。

(1)

とするとき,を求めよ。

(2) から辺に下ろした垂線をとする。の長さが最大となるときのを求めよ。

出典:東北大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 前期 文系第1問・理系第4問

方針

解法1

を基準点にして,の係数でを表す。を直線上と直線上の2通りに置いて係数比較を行い,の式にする。(2)ではを底辺と見れば,からまでの距離はからまでの距離の倍である。したがってを最大化し,微分または相加相乗平均で等号条件を確認する。

解法2

三角形の面積比を用いて交点の重心座標を直接求める。成分が辺からの距離比に一致するので,最後は相加相乗平均により分母を最小化する。

解答

解法1

(1)

とおく。に内分し,に内分するから

である。 上にあることから

と書ける。また上にあることから とも書ける。よって係数を比較して

を得る。ここでを消去するとであり,を消去すると である。したがって より である。

(2)

を底辺と見て,から直線までの距離をとする。点 と表されるので,に垂直な方向の成分はの分だけである。したがって であり,は三角形で固定されているから,を最大にすればよい。 とおくと

である。より,で増加し,で減少する。よってが最大となるのは のときである。

別解。 と変形する。 であり,等号はのときに限る。分母が最小のときが最大になるので,同じくを得る。

解法2

(1)

三角形における点の重心座標をとすると,である。

に内分するので,直線上ではである。またに内分するので,直線上ではである。したがって

となる。よって

(2)

から直線までの距離をとする。重心座標の成分がであるから,からまでの距離は

である。ここでより

であり,等号はのときに限る。したがって分母が最小,すなわちが最大となるのはである。