方針
(1) は直線を とおき, との共有方程式がすべての で重解をもつ条件を判別式で表す。 に関する恒等式になるため, が必要になる。(2) は固定した に対して が で動く範囲を調べる。 では最小値を が許されるかどうかで分け, は別に扱う。
解答
(1)
直線を とおく。この直線が に接するためには,方程式 すなわち が重解をもてばよい。判別式を とすると であり,整理して である。
これが0でないすべての実数 について成り立つには, の係数と定数項がともに でなければならない。したがって である。よって求める直線は である。
(2)
固定した に対し, が でとる値を調べる。
まず とする。 に対して であり,等号は のときに成り立つ。 なら なので, の範囲で最小値は である。したがって では の点を通過する。
一方, なら であり,許される範囲 では最小は端点 で起こる。したがって である。
最後に のときは であり, だから である。
以上より,通過する領域は, では , では ,さらに では となる点全体である。
別解
解法2(接点表示とパラメータ微分を使う方法)
方針
共通接線は 上の接点を文字で置き、傾きと切片がすべての で同じになる条件を調べる。通過領域は固定した に対する の関数を微分して最小値を求める。
解答
(1) の における接線はである。傾きを一定値 にするには であり、そのとき切片はとなる。これがすべての で同じ値になるには が必要で、そのとき切片は0である。したがってである。
(2) 固定した に対して とおくと では で最小となり、最小値は である。 では だから、端点 で最小値 をとる。さらに では より である。
よって通過領域はで表される。
総評
難度6、計算量5。想定時間は20分程度。放物線族の共通接線と通過領域を調べる問題である。(1) はすべての に対する接線条件なので,判別式が によらず0になる必要がある。(2) では だけ値域が となり, の最小値評価とは別扱いになる。図示では で と がつながることも確認するとよい。 相加相乗平均と微分の2法で下端を照合した。特に では下端0を含まない一方、上端1を含むため図の縦線の端点表示に注意する。