問題
を虚数単位とする。 を満たす複素数 に対し、
とおく。次の問いに答えよ。
(1) のとき であることを示せ。また、 のとき、 を を用いて表せ。
(2) を と異なる実数とする。複素数平面において、実部が である複素数全体の描く直線を とおく。点 が直線 上を動くとき、点 はある円 から1点を取り除いた図形の上を動く。この円 の中心 に対応する複素数を を用いて表せ。
(3) を (2) で定義した点とする。 が 以外の実数全体を動くときに が描く図形を、複素数平面上に図示せよ。
出典:広島大学 2020年度 前期 理系 第2問
方針
解法1(実部・虚部に分けて円の中心を読む)
(1)で一次分数式を逆に解く。(2)では とおき、 の実部が である条件を円の方程式へ整理する。(3)は中心座標から を消去し、除外点も確認する。
解法2(複素共役で円の方程式を作る)
直線 を と表し、逆変換した を代入する。得られた式を で標準形に直して中心を読み、最後は中心の実部と虚部の差をとって軌跡を決める。
解答
解法1(実部・虚部に分けて円の中心を読む)
(1)
もし ならば
より となり矛盾する。よって である。また
を について解くと
(2)
とおく。分母を実数化すると、 の実部は
である。これが に等しいから
なので円を表し、その中心は
したがって に対応する複素数は
(3)
中心の座標を とすると
よって
また より である。したがって軌跡は直線 から点 を除いたものである。
解法2(複素共役で円の方程式を作る)
(1)
を仮定すると となって矛盾する。また式を交差に掛けて整理すれば
(2)
の実部が であることは
と同値である。(1)から
これらを代入し、 とおいて整理すると
平方完成すれば
よって中心に対応する複素数は
なお逆変換の条件 により、円から点1が除かれる。
(3)
中心を とすると
したがって の軌跡は
から を除いた直線である。