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広島大学 2021年度
理系数学 第3問

問題

1個のさいころを3回投げる。1回目,2回目,3回目に出た目をそれぞれ とし,

とする。次の問いに答えよ。

(1) である確率を求めよ。

(2) 2次方程式 が異なる2つの実数解をもつ確率を求めよ。

(3) 2次方程式 が異なる2つの実数解をもつとき, である条件付き確率を求めよ。

(4) 2次方程式 が異なる2つの実数解をもつとき,少なくとも1つが正の解である条件付き確率を求めよ。

出典:広島大学 2021年度 前期 理系 第3問

方針

解法1(場合の数で条件事象を数える)

(1)(2)は文系類題と同じく の数え上げと の偶奇で処理する。(3)は を用いる。(4)は,が偶数なら実数解があっても2解はともに負,が奇数なら積が負で一方が正になることを使う。

解法2(条件付き確率を確率の商で求める)

判別式条件を第1投の偶奇で分け,各事象の確率を先に求める。(3)(4) は条件事象との共通部分の確率を計算し, に代入する。

解答

解法1(場合の数で条件事象を数える)

(1)

の順に,を満たすの個数は

であるから,求める確率は

である。

(2)

が偶数のとき,判別式は であるから有利な は17通りである。が奇数のとき,判別式は で常に正である。よって有利な組は

通りである。全体は216通りなので,求める確率は

である。

(3)

である。となるのは,が偶数で のときだけである。このとき のすべてで成り立つ。したがって有利な組は 通りであり,条件付き確率は

である。

(4)

が偶数のとき,方程式は であり,実数解をもつ場合でも,解の和は ,解の積は なので2解はともに負である。が奇数のとき,方程式は ,すなわち であり,解の積が なので一方は正,一方は負である。したがって有利な組は,が奇数であるすべての場合の

通りである。よって条件付き確率は

である。

解法2(条件付き確率を確率の商で求める)

(1)

ごとに を満たす の個数を数えると

である。合計17通りなので

となる。

(2)

異なる2実根をもつ事象を とする。 が偶数なら判別式は なので

が奇数なら判別式は なので,この条件付き確率は1である。偶数・奇数の確率はいずれも だから

(3)

これが7になるには, が偶数かつ でなければならない。このとき は全ての で成り立つから,自動的に に含まれる。よって

したがって

(4)

が偶数なら

であり,2実根が存在するとき,根の和は ,積は だから2根はともに負である。一方, が奇数なら

であり,方程式の根の積は だから,常に一方が正,一方が負である。したがって『少なくとも1つが正』と の共通部分は,ちょうど が奇数である事象であり,その確率は である。よって