方針
(1) (2)は文系類題と同じく の数え上げと の偶奇で処理する。(3)は を用いる。(4)は,が偶数なら実数解があっても2解はともに負,が奇数なら積が負で一方が正になることを使う。
解答
(1)
の順に,を満たすの個数はであるから,求める確率はである。
(2)
が偶数のとき,判別式は であるから有利な は17通りである。が奇数のとき,判別式は で常に正である。よって有利な組は通りである。全体は216通りなので,求める確率はである。
(3) である。となるのは,が偶数で のときだけである。このとき は のすべてで成り立つ。したがって有利な組は 通りであり,条件付き確率はである。
(4)
が偶数のとき,方程式は であり,実数解をもつ場合でも,解の和は ,解の積は なので2解はともに負である。が奇数のとき,方程式は ,すなわち であり,解の積が なので一方は正,一方は負である。したがって有利な組は,が奇数であるすべての場合の通りである。よって条件付き確率はである。
別解
解法2(条件付き確率を確率の商で求める)
方針
判別式条件を第1投の偶奇で分け,各事象の確率を先に求める。(3)(4) は条件事象との共通部分の確率を計算し, に代入する。
解答
(1)
ごとに を満たす の個数を数えるとである。合計17通りなのでとなる。
(2)
異なる2実根をもつ事象を とする。 が偶数なら判別式は なので が奇数なら判別式は なので,この条件付き確率は1である。偶数・奇数の確率はいずれも だから(3)これが7になるには, が偶数かつ でなければならない。このとき は全ての で成り立つから,自動的に に含まれる。よってしたがって(4)
が偶数ならであり,2実根が存在するとき,根の和は ,積は だから2根はともに負である。一方, が奇数ならであり,方程式の根の積は だから,常に一方が正,一方が負である。したがって『少なくとも1つが正』と の共通部分は,ちょうど が奇数である事象であり,その確率は である。よって
総評
難度5,計算量5。想定時間は15分程度。(1)(2)の分母・分子を個数で管理し,(4)で根の符号を解と係数の関係から判断するのが中心である。条件付き確率の分母を常に159通りにそろえると計算が安定する。