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広島大学 2021年度 前期理系数学 第3問

1個のさいころを3回投げる。1回目,2回目,3回目に出た目をそれぞれ a,b,c とし,f(x)=(1)ax2+bx+cとする。次の問いに答えよ。

(1) b2>4c である確率を求めよ。

(2) 2次方程式 f(x)=0 が異なる2つの実数解をもつ確率を求めよ。

(3) 2次方程式 f(x)=0 が異なる2つの実数解をもつとき,f(1)=7 である条件付き確率を求めよ。

(4) 2次方程式 f(x)=0 が異なる2つの実数解をもつとき,少なくとも1つが正の解である条件付き確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

確率方程式・不等式 数え上げ、条件付き確率、判別式、場合分け

方針

(1) (2)は文系類題と同じく (b,c) の数え上げと a の偶奇で処理する。(3)は f(1)=2(1)a+b を用いる。(4)は,aが偶数なら実数解があっても2解はともに負,aが奇数なら積が負で一方が正になることを使う。

解答

(1)
b=1,2,3,4,5,6の順に,b2>4cを満たすcの個数は0,0,2,3,6,6であるから,求める確率は1736である。

(2)
aが偶数のとき,判別式は b24c であるから有利な (b,c) は17通りである。aが奇数のとき,判別式は b2+4c で常に正である。よって有利な組は317+336=159通りである。全体は216通りなので,求める確率は159216=5372である。

(3) f(1)=2(1)a+bである。f(1)=7となるのは,aが偶数で b=5 のときだけである。このとき 25>4cc=1,2,,6 のすべてで成り立つ。したがって有利な組は 36=18 通りであり,条件付き確率は18159=653である。

(4)
aが偶数のとき,方程式は x2+bx+c=0 であり,実数解をもつ場合でも,解の和は b<0,解の積は c>0 なので2解はともに負である。aが奇数のとき,方程式は x2+bx+c=0,すなわち x2bxc=0 であり,解の積が c<0 なので一方は正,一方は負である。したがって有利な組は,aが奇数であるすべての場合の336=108通りである。よって条件付き確率は108159=3653である。

別解

解法2(条件付き確率を確率の商で求める)

方針

判別式条件を第1投の偶奇で分け,各事象の確率を先に求める。(3)(4) は条件事象との共通部分の確率を計算し,P(AE)=P(AE)/P(E) に代入する。

解答

(1)
b ごとに b2>4c を満たす c の個数を数えるとb123456#c002366である。合計17通りなのでP(b2>4c)=1736となる。

(2)
異なる2実根をもつ事象を E とする。a が偶数なら判別式は b24c なのでP(Ea が偶数)=1736.a が奇数なら判別式は b2+4c>0 なので,この条件付き確率は1である。偶数・奇数の確率はいずれも 12 だからP(E)=121736+121=5372.(3)f(1)=2(1)a+b.これが7になるには,a が偶数かつ b=5 でなければならない。このとき 25>4c は全ての c で成り立つから,自動的に E に含まれる。よってP(E{f(1)=7})=1216=112.したがってP(f(1)=7E)=1/1253/72=653.(4)
a が偶数ならf(x)=x2+bx+cであり,2実根が存在するとき,根の和は b<0,積は c>0 だから2根はともに負である。一方,a が奇数ならf(x)=(x2bxc)であり,方程式の根の積は c<0 だから,常に一方が正,一方が負である。したがって『少なくとも1つが正』と E の共通部分は,ちょうど a が奇数である事象であり,その確率は 12 である。よってP(少なくとも1つが正E)=1/253/72=3653.

総評

難度5,計算量5。想定時間は15分程度。(1)(2)の分母・分子を個数で管理し,(4)で根の符号を解と係数の関係から判断するのが中心である。条件付き確率の分母を常に159通りにそろえると計算が安定する。

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出典: 広島大学 2021年度 一般選抜前期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。