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広島大学 2021年度
理系数学 第4問

問題

を実数とし,2次方程式

が実数解 )をもつとする。さらに,

が成り立つとき,次の問いに答えよ。

(1) および を,それぞれ を用いて表せ。

以下では を自然数とする。

(2) が自然数でないとき,自然数 の組を求めよ。

(3) 自然数 を用いて と表せるとき,

を満たすことを示せ。

(4) (3) のとき,自然数 の組をすべて求めよ。

出典:広島大学 2021年度 前期 理系 第4問

方針

解法1(平方根の有理・無理で分類)

解と係数の関係から を求め, で整理する。自然数条件では が整数であることを使い,平方でない場合は不合理を避けるため に絞る。平方の場合は を代入し,最後は を導いて有限個を調べる。

解法2(和と差を未知数にする)

とおくと,条件式が の1次式になる。非平方の場合は有理数と無理数の分離,平方の場合は問題文で示した恒等式から を直接読み取り,候補を有限個に絞る。

解答

解法1(平方根の有理・無理で分類)

(1)

判別式は であるから,

である。また

であり,を用いると

である。したがって

である。

(2)

は自然数である。が自然数でないとき,これは整数の平方根でありながら整数でないので有理数ではない。一方,は整数であるから,(1)の等式より でなければならない。は自然数なので 。このとき であるから

である。

(3)

とすると,である。また (1) と より

である。両辺に をかけ, を代入して16倍すると

である。これを整理して

を得る。

(4)

(1)より

である。 だから,は奇数であり, を割り切る。ここで

であり,は奇数なので, を割り切る。右辺は で割った余りが と等しいから,は15の正の約数である。よって

を調べればよい。では となり, となるので不適である。について計算すると,それぞれ

である。したがって求める組はこの3組である。

解法2(和と差を未知数にする)

(1)

とおく。解の公式から

ここで

とおけば

条件 を用いると

したがって

(2)

は整数であり,その平方根が自然数でないなら, は無理数である。一方, は整数なので

の左辺は, なら無理数,右辺は整数となって矛盾する。よって ,さらに である。 は自然数だから

より

(3)

なら

また (1) の式と から

を得る。ここへ を代入し,両辺を16倍すると

右辺を展開して左辺へ移せば

となる。

(4)

(3) の等式を

と書く。中括弧内は整数なので,正の整数 は15の約数である。したがって

だけを調べればよい。各 に対し

を使うと

となる。 で自然数条件に反する。よって全ての組は

である。