問題
を実数とし,2次方程式
が実数解 ()をもつとする。さらに,
が成り立つとき,次の問いに答えよ。
(1) および を,それぞれ を用いて表せ。
以下では を自然数とする。
(2) が自然数でないとき,自然数 の組を求めよ。
(3) 自然数 を用いて と表せるとき, と は
を満たすことを示せ。
(4) (3) のとき,自然数 の組をすべて求めよ。
方針
解法1(平方根の有理・無理で分類)
解と係数の関係から を求め, を と で整理する。自然数条件では が整数であることを使い,平方でない場合は不合理を避けるため に絞る。平方の場合は を代入し,最後は を導いて有限個を調べる。
解法2(和と差を未知数にする)
, とおくと,条件式が の1次式になる。非平方の場合は有理数と無理数の分離,平方の場合は問題文で示した恒等式から を直接読み取り,候補を有限個に絞る。
解答
解法1(平方根の有理・無理で分類)
(1)
判別式は であるから,
である。また
であり,を用いると
である。したがって
である。
(2)
は自然数である。が自然数でないとき,これは整数の平方根でありながら整数でないので有理数ではない。一方,は整数であるから,(1)の等式より でなければならない。は自然数なので 。このとき , であるから
である。
(3)
とすると,である。また (1) と より
である。両辺に をかけ, を代入して16倍すると
である。これを整理して
を得る。
(4)
(1)より
である。 だから,は奇数であり,は を割り切る。ここで
であり,は奇数なので,は を割り切る。右辺は で割った余りが と等しいから,は15の正の約数である。よって
を調べればよい。では ,, となり, となるので不適である。について計算すると,それぞれ
である。したがって求める組はこの3組である。
解法2(和と差を未知数にする)
(1)
とおく。解の公式から
ここで
とおけば
条件 と を用いると
したがって
(2)
は整数であり,その平方根が自然数でないなら, は無理数である。一方, は整数なので
の左辺は, なら無理数,右辺は整数となって矛盾する。よって ,さらに である。 は自然数だから 。
より
(3)
なら
また (1) の式と から
を得る。ここへ を代入し,両辺を16倍すると
右辺を展開して左辺へ移せば
となる。
(4)
(3) の等式を
と書く。中括弧内は整数なので,正の整数 は15の約数である。したがって
だけを調べればよい。各 に対し
を使うと
となる。 は で自然数条件に反する。よって全ての組は
である。