方針
解と係数の関係から を求め, を と で整理する。自然数条件では が整数であることを使い,平方でない場合は不合理を避けるため に絞る。平方の場合は を代入し,最後は を導いて有限個を調べる。
解答
(1)
判別式は であるから,である。またであり,を用いるとである。したがってである。
(2)
は自然数である。が自然数でないとき,これは整数の平方根でありながら整数でないので有理数ではない。一方,は整数であるから,(1)の等式より でなければならない。は自然数なので 。このとき , であるからである。
(3)
とすると,である。また (1) と よりである。両辺に をかけ, を代入して16倍するとである。これを整理してを得る。
(4)
(1)よりである。 だから,は奇数であり,は を割り切る。ここでであり,は奇数なので,は を割り切る。右辺は で割った余りが と等しいから,は15の正の約数である。よってを調べればよい。
では ,, となり, となるので不適である。
について計算すると,それぞれである。したがって求める組はこの3組である。
別解
解法2(和と差を未知数にする)
方針
, とおくと,条件式が の1次式になる。非平方の場合は有理数と無理数の分離,平方の場合は問題文で示した恒等式から を直接読み取り,候補を有限個に絞る。
解答
(1) とおく。解の公式からここでとおけば条件 と を用いるとしたがって(2)
は整数であり,その平方根が自然数でないなら, は無理数である。一方, は整数なのでの左辺は, なら無理数,右辺は整数となって矛盾する。よって ,さらに である。 は自然数だから 。より(3)
ならまた (1) の式と からを得る。ここへ を代入し,両辺を16倍すると右辺を展開して左辺へ移せばとなる。
(4)
(3) の等式をと書く。中括弧内は整数なので,正の整数 は15の約数である。したがってだけを調べればよい。各 に対しを使うととなる。 は で自然数条件に反する。よって全ての組はである。
総評
難度7,計算量8。想定時間は30分程度。前半の式整理は標準的だが,後半は自然数条件から割り切りを取り出す発想が必要である。採点上は,平方でない場合の の絞り込み,平方の場合の の導出,最後の候補確認が主要点である。