方針
(1) は x−1/2logx を微分し,端での挙動も含めて最大値と等号点を決める。(2) は部分積分を二度使える形に整理する。(3) は C1 と C2 の上下関係を (1) から確定し,x=1 で円板と円環に分けて体積を積分する。
解答
曲線の位置関係は次のようになる。網掛け部分を回転させるので,x=1 を境に断面が円板から円環へ変わる。
(1) f′(x)=x−3/2(1−21logx)である。また x→+0 で f(x)→−∞,x→∞ で f(x)→0 である。したがって 0<x<e2 で f′(x)>0、x>e2 で f′(x)<0 となるから、最大値はf(e2)=e2である。
(2)
部分積分により∫logxdx=xlogx−x+Cである。また∫(logx)2dx=x(logx)2−2∫logxdx=x{(logx)2−2logx+2}+Cである。
(3)
(1)より a=2/e である。すべての x>0 に対して logx≦ax であり、等号は x=e2 のときである。また logx=0 は x=1 で成り立つ。よって求める体積はV=π∫01(e2x)2dx+π∫1e2{(e2x)2−(logx)2}dxである。これはV=π{∫0e2e24xdx−∫1e2(logx)2dx}と整理できる。(2)より∫1e2(logx)2dx=[x{(logx)2−2logx+2}]1e2=2e2−2であり、また∫0e2e24xdx=2e2である。したがってV=2πである。
総評
【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,数学IIIの微分法・積分法を総合し,関数の最大値,不定積分,回転体の体積を確実に計算できるかを確認するものとされている。本解答は最大値の等号点を2曲線の接点として使い,回転半径が変わる x=1 で積分を分けている。
難度5,計算量5。想定時間は15分程度。採点点は x=e2 で最大値 2/e をとること,0<x<1 と 1<x<e2 で断面を区別すること,(logx)2 の原始関数を正しく用いることである。
【別解監査】置換 u=x で (1) を処理する方法や,(2) の公式を微分して検算する方法もあるが,体積計算の本質は同じであるため,独立した答案価値の薄い重複解法は追加していない。
【独立検算】導関数の符号を再計算し,数値積分でも V=6.283185…=2π を確認した。
冊子PDFで見る広大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 広島大学 令和7年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。