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広島大学 2025年度 前期理系数学 第1問

次の問いに答えよ。ただし、logは自然対数を表す。

(1) x>0で定義された次の関数の最大値を求めよ。f(x)=logxx(2) 次の不定積分をそれぞれ求めよ。logxdx,(logx)2dx(3) (1)で求めた最大値をaとして、座標平面上の二つの曲線C1:y=axC2:y=logxを考える。x軸と二つの曲線C1,C2によって囲まれた図形をx軸のまわりに1回転してできる立体の体積Vを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

指数・対数微分積分 微分による最大最小、部分積分、体積計算

方針

(1)x1/2logx を微分し,端での挙動も含めて最大値と等号点を決める。(2) は部分積分を二度使える形に整理する。(3) は C1C2 の上下関係を (1) から確定し,x=1 で円板と円環に分けて体積を積分する。

解答

曲線の位置関係は次のようになる。網掛け部分を回転させるので,x=1 を境に断面が円板から円環へ変わる。

(1) f(x)=x3/2(112logx)である。また x+0f(x)xf(x)0 である。したがって 0<x<e2f(x)>0x>e2f(x)<0 となるから、最大値はf(e2)=2eである。

(2)
部分積分によりlogxdx=xlogxx+Cである。また(logx)2dx=x(logx)22logxdx=x{(logx)22logx+2}+Cである。

(3)
(1)より a=2/e である。すべての x>0 に対して logxax であり、等号は x=e2 のときである。また logx=0x=1 で成り立つ。よって求める体積はV=π01(2ex)2dx+π1e2{(2ex)2(logx)2}dxである。これはV=π{0e24e2xdx1e2(logx)2dx}と整理できる。(2)より1e2(logx)2dx=[x{(logx)22logx+2}]1e2=2e22であり、また0e24e2xdx=2e2である。したがってV=2πである。

総評

【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,数学IIIの微分法・積分法を総合し,関数の最大値,不定積分,回転体の体積を確実に計算できるかを確認するものとされている。本解答は最大値の等号点を2曲線の接点として使い,回転半径が変わる x=1 で積分を分けている。

難度5,計算量5。想定時間は15分程度。採点点は x=e2 で最大値 2/e をとること,0<x<11<x<e2 で断面を区別すること,(logx)2 の原始関数を正しく用いることである。

【別解監査】置換 u=x で (1) を処理する方法や,(2) の公式を微分して検算する方法もあるが,体積計算の本質は同じであるため,独立した答案価値の薄い重複解法は追加していない。

【独立検算】導関数の符号を再計算し,数値積分でも V=6.283185=2π を確認した。

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出典: 広島大学 令和7年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。