方針
と平行移動すると になる。絶対値は底2の対数,偏角は を法とする倍加で別々に解き,閉形式を作る。一直線条件は奇数番目の偏角が一定であることから示す。
解答
は中心 から見た偏角を毎回2倍し,中心からの距離を急速に増やす。奇数 の点は図の同じ半直線上に並ぶ。
(1)
とおくとである。したがってであり、さらにである。
(2) と表すと、である。とおけばであるから、である。すなわちである。
(3)
偏角は から始まり、 により倍される。したがってである。
(4)
はいずれも奇数でである。このときであるから、である。よって はいずれも点 から偏角 の方向にある半直線上の点である。また は狭義単調増加なので3点は互いに異なる。したがって点は一直線上にある。
総評
【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,複素数平面と隣接二項間漸化式を融合し,極形式,ド・モアブルの定理,偏角の合同関係を正確に使えるかを確認するものとされている。 により中心を から原点へ移すことが全問を統一する着眼である。
難度5,計算量4。想定時間は12分程度。(4) は絶対値ではなく偏角を を法として整理し,3点が互いに異なることも確認すれば十分である。
【別解監査】実部・虚部を直接漸化させる方法は計算が急増する。極形式による解法が本問の構造を最も明確に示すため,人工的な別解は追加していない。
【独立検算】漸化式から を直接生成し,閉形式と一致することを確認した。奇数 では偏角が常に となることも合同式で再確認した。