方針
ベクトル条件を成分に直すと、点 の軌跡は中心と半径がすぐ分かる円になる。面積最大は、底辺 が固定されているため、点 から直線 への距離を最大にする問題に帰着する。円上の一次式 の最大値を不等式で評価し、絶対値の反対側も確認する。
解答
(1)
各点の位置ベクトルはであるから である。したがってとなる。長さが である条件は であり、両辺を で割って を得る。
(2) であるから、三角形の面積はである。
(1) の円の中心を原点に移すため とおくと である。ここで であり、等号は のときに成り立つ。一方、 の最小値は なので、 の取り得る範囲は である。絶対値が最大になるのは右端の場合である。
したがって面積を最大にする点は である。このとき最大面積は である。
別解
解法2:円から直線までの距離で考える
方針
ベクトル条件を円の方程式へ直す。三角形の底辺 は固定されているので、面積最大は円上の点から直線 までの距離最大と同値である。円の中心から直線へ下ろした垂線上で、直線と反対側の円周点を選ぶ。
解答
(1) なので、条件はよって(2)
直線 はである。円の中心 からこの直線までの距離は円上で直線から最も遠い点は、 から直線と反対側へ単位法線ベクトルだけ進んだ点である。したがってこのとき直線 までの距離はであり、 だから最大面積は
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。前半の円は機械的に出るが、後半では面積を座標で直接最大化するより、固定底辺と距離に分けると見通しがよい。絶対値の小さい側 を確認しておくと、符号の取り違えを防げる。試験場では10分強で処理でき、円の中心移動を書けるかが答案の読みやすさを左右する。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。