方針
直線 上の点を共通値 でパラメータ表示し、それを球の中心 とおく。球が 軸と直線 の両方に接するので、中心から2直線までの距離が等しい。距離は2乗で比較し、得られる を中心座標へ戻して、最後に半径をどちらか一方の距離で求める。
解答
直線 は で表されている。共通の値を とおくと、 上の点は と表される。球の中心をこの点とおく。 軸は を満たす直線なので、点 から 軸までの距離の2乗は である。
また、直線 は点 を通り 軸に平行であるから と表せる。したがって点 から までの距離の2乗は、 座標と だけを見ればよく である。
球が2直線に接しているので、これら2つの距離は球の半径に等しい。よって距離の2乗を等しくしてを得る。両辺を整理するとであり、さらに10倍して となる。展開して整理すると すなわち である。したがって である。
これを中心の座標に戻すと である。半径は、たとえば 軸までの距離を用いて だから である。よって である。
別解
解法2(2直線への等距離条件を先に作る)
方針
球の中心は軸とへの距離が等しいため、まず等距離点の条件式を作る。直線ではを媒介変数にしてを表し、その条件式へ代入する。
解答
球の中心をとする。軸までの距離の2乗はである。一方、はと表されるので、までの距離の2乗はである。球が両方の直線に接するからすなわちまたは直線上にある。共通値がそのものなのでこれらを(1)へ代入すると10倍して整理すればとなり、である。したがって半径をとすると、軸までの距離からよってである。
総評
空間内の直線までの距離を座標で処理する問題である。目安時間は18分。 のパラメータ表示を正しく作れば、あとは2つの距離の2乗を等しくするだけである。直線 は 軸方向に伸びているため、距離計算で 座標を使わない点が大切である。半径は中心が決まったあと、必ず実距離として正の値で答える。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。