方針
内積条件を座標で展開し、まず点 の軌跡を円として決定する。積 は直接扱うより、2乗して に直すと だけの式になる。軌跡上で取り得る の範囲と等号成立点を確認し、最後に積そのものは正であることを使って最大・最小を戻す。
解答
(1) であるから である。したがって条件式は となる。
点 を とおくと である。よってとなる。これが に等しいので すなわち である。したがって点 の軌跡は、原点を中心とする半径 の円である。
(2)
(1)より、軌跡上では である。このときである。求める積を とおくと、 であり である。
円 上では であるから である。したがって となる。 なので である。
最大値 は 、たとえば で実現する。最小値 は 、すなわち で実現する。よって である。
別解
解法2(円の媒介表示と三角関数)
方針
(1) で得た半径2の円をと表す。とをで表し、その積の範囲をから求める。
解答
(1) だから、条件はとなる。とおけばよって軌跡はすなわち原点中心、半径2の円である。
(2)
円上の点をと表す。このときしたがってより距離の積は非負なので最小値3は、すなわちで、最大値5は、すなわちで実現する。よってである。
総評
内積条件から円を出し、その円上で距離の積を最適化する標準問題である。目安時間は16分。(1)は の符号を間違えると軌跡が崩れる。(2)では積をそのまま根号で扱わず、正であることを確認してから2乗で比較するのが安全である。最大・最小の等号成立点まで書くと範囲評価の抜けがなくなる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。