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北海道大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

2点(1,0,0)(0,2,0)を通る直線をlとし,
中心がR(0,0,2)で半径が1の球面をCとする.
Pl上にあり点QC上にあるとし,
線分PQは直線lと線分RQに垂直であるとする.

(1)Pの存在する範囲を求めよ.

(2) 線分PQの長さを最小にする点Pの座標を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算、範囲評価

方針

直線 l を1つの実数 sP=(1s,2s,0) と表す。条件 PQl から、QはPを通り l に垂直な平面上にある。この平面が球面と交わることがPの存在条件であり、交円上でPから接線を引けることも確認する。(2)は PQRQ から PQ2=PR21 とし、直線上で PR を最小化する。

解答

(1)
直線 l は2点 (1,0,0)(0,2,0) を通るので P=(1s,2s,0) と表せる。直線 l の方向ベクトルを v=(1,2,0) とする。

条件 PQl より、点Qは点Pを通り v に垂直な平面上にある。この平面をHとすると (QP)v=0 である。球面Cの中心は R=(0,0,2)、半径は1であるから、Hと球面Cが交わるためには、中心Rから平面Hまでの距離が1以下であればよい。

その距離は(RP)vv=(1+s,2s,2)(1,2,0)5=15s5である。したがって必要条件は 15s51 であり、これは 155s1+5 すなわち 155s1+55 である。

この条件のもとで、平面Hと球面Cの交わりは円または1点である。さらにPからその交わりの円へ接線を引けば、接点Qで PQRQ となる。実際、RをHへ射影した点をR'とすると PR2=PR2(15s)25=245 であり、交円の半径の2乗は高々1なので、接線は存在する。

よって点Pの存在する範囲はP=(1s,2s,0),155s1+55である。

(2) PQRQ であり、RQ=1 だから、三角形 PRQ はQを直角とする直角三角形である。したがって PR2=PQ2+RQ2=PQ2+1 より PQ2=PR21 である。よって PQ を最小にするには、Pが(1)の範囲を動くときの PR を最小にすればよい。PR2=(1s)2+(2s)2+(02)2=5s22s+5=5(s15)2+245である。したがって PR2s=15 のとき最小となる。この値は 155151+55 を満たすので、(1)の範囲内にある。

よって求める点Pは P(45,25,0) である。

球面の接点と直線上の点

別解

解法2

方針

P を直線の媒介変数で表し、条件 PQl が作る平面と球面の位置関係を調べる。平面内では PQRQ が交円への接線条件になることを、中心の正射影を用いて確認する。

解答

(1) P=(1s,2s,0),v=(1,2,0)と置く。PQl より QHs: (XP)v=0上にある。球の中心 R=(0,0,2) と平面 Hs の距離はh=(RP)vv=15s5.したがって Hs が球面と交わる必要十分条件は h1、すなわち155s1+55である。

十分性も確認する。RRHs への正射影とするとPR2=PR2h2=245.一方、交円の半径 ρρ2=1h21 であるから PR>ρ であり、P から交円へ接線を引ける。その接点を Q とすれば PQRQ である。また RRHs なので PQRR でもあり、PQRQ が従う。

よって P の範囲はP=(1s,2s,0),155s1+55.(2)

PQRQ で直角、RQ=1 だからPQ2=PR21=5s22s+4=5(s15)2+195.s=1/5 は(1)の範囲内にあるので、最小点はP=(45,25,0).

総評

難度7、計算量6。目安時間は25〜32分。PQl だけなら点 Q は点 P を通る平面上にあり、その平面と球面の交わりが第一条件となる。さらに PQRQ の接線条件が常に実現できることまで示して十分性を完成させる。(2)では PQ2=PR21 により接点 Q を消去できる。

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出典: 北海道大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。