Evolton

北海道大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

空間内の4点O=(0,0,0),A=(1,1,0),B=(1,0,0),C=(0,1,1)をとる。

(1) 直線 OA 上の点 H を,CHOA となるようにとる。H の座標を求めよ。また,C=(0,1,0)CHC=θ とするとき,cosθ を求めよ。

(2) 直線 OA 上の点 P と直線 BC 上の点 Q との距離 PQ が最小となる P,Q の座標を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用ベクトル成分計算

方針

(1) では直線 OA 上の点を H=sA=(s,s,0) と置き、CHOA の垂直条件を内積0で表す。角 CHC はベクトル HCHC のなす角として内積から求める。(2)では直線 OA 上の点 P と直線 BC 上の点 Q を媒介変数で置き、最短線分 PQ が両直線の方向ベクトルに垂直になる条件を解く。

解答

(1)

直線 OA の方向ベクトルは OA=(1,1,0) である。直線 OA 上の点 HH=(s,s,0) とおく。CHOA が垂直である条件は (HC)(1,1,0)=0 である。ここで HC=(s,s1,1) だから (s,s1,1)(1,1,0)=s+s1=2s1 である。したがって s=12 であり、H=(12,12,0) である。

次に C=(0,1,0) なのでHC=(12,12,1),HC=(12,12,0)である。よって HCHC=14+14=12 であり、HC=14+14+1=32,HC=12である。したがって cosθ=1/23/21/2=13 である。

(2)

直線 OA 上の点を P=(s,s,0) とおく。また直線 BC の方向ベクトルは CB=(1,1,1) であるから、直線 BC 上の点を Q=B+u(CB)=(1u,u,u) とおく。

2本のねじれの位置にある直線上の点の距離が最小になるとき、PQ は両方の直線の方向ベクトルに垂直である。ここで PQ=QP=(1u+s,us,u) である。したがって PQ(1,1,0)=0 および PQ(1,1,1)=0 を満たせばよい。

第1式は (1u+s)+(us)=0 すなわち us=12 である。第2式は (1u+s)+(us)+u=0 すなわち 3u2s1=0 である。これらを解くと u=0,s=12 である。

よって P=(12,12,0),Q=(1,0,0) である。

別解

解法2

方針

(1) は直交射影の係数を内積で求める。(2)は2本の直線の媒介変数を入れた後,距離の2乗を2つの平方の和へ整理し,最小点を偏微分なしで読み取る。

解答

(1) H=λA=(λ,λ,0) とおく。CHOA より(λAC)A=0.したがってλ=CAAA=12,H=(12,12,0).またHC=(12,12,1),HC=(12,12,0).内積からcosθ=1/23/21/2=13.(2)P=(s,s,0),Q=(1u,u,u)とおく。v=us と置き直すとPQ2=(1u+s)2+(us)2+u2=(1v)2+v2+u2=2(v12)2+u2+12.よって最小となるのはv=12,u=0.v=us より s=1/2 なのでP=(12,12,0),Q=(1,0,0).

総評

難度6,計算量5,想定時間22分。H=(1/2,1/2,0)cosθ=1/3,最短点は P=(1/2,1/2,0),Q=(1,0,0)。最短線分の直交条件か,距離の2乗の平方完成を用いる。

冊子PDFで見る北大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2000年度 前期 理系 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。