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熊本大学 2025年度 前期数学① 第1問

nを正の整数とする。放物線y=x2+2x+1Cとし,直線y=(2n+3)xlとする。以下の問いに答えよ。
(問1) Clの共有点の個数は2個であることを示せ。
(問2) Clの共有点のx座標をα,βとする。ただしα<βとする。C,x=α,x=β,x軸で囲まれた図形の面積をSとする。Sβαnを用いて表せ。
(問3) (問2)で求めた数をanとする。m1のとき,n=1manを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

関数積分数列 判別式面積計算和の計算

方針

共有点は二次方程式の判別式で確認する。(問2)では積分区間の中点を c=(α+β)/2 とし,(x+1)2 の区間平均を『中点での値+幅の二乗の補正』に分ける。根の和・積だけで α,β を消去し,最後に二次式を総和する。

解答

(問1)
共有点のx座標はx2+2x+1=(2n+3)xすなわちx2(2n+1)x+1=0の解である。この判別式はD=(2n+1)24=4n2+4n3=(2n1)(2n+3)である。nは正の整数であるからD>0であり、共有点は2個である。

(問2)
二つの解をα<βとするとα+β=2n+1,αβ=1である。またC:y=(x+1)2x軸以上にあるのでS=αβ(x+1)2dxである。c=α+β2とおくと、区間[α,β]での平均値よりSβα=(c+1)2+(βα)212となる。ここでc=2n+12,(βα)2=(α+β)24αβ=4n2+4n3であるからSβα=(2n+3)24+4n2+4n312=2(n+1)(2n+3)3である。

(問3)
(問2)よりan=2(n+1)(2n+3)3=4n2+10n+63である。したがってn=1man=43n=1mn2+103n=1mn+2mであるからn=1man=2m(m+1)(2m+1)9+5m(m+1)3+2m=m(4m2+21m+35)9となる。

別解

別解(問2:根の対称式を直接積分)

方針

公式解答例に近く,原始関数の差を βα で因数分解する。残る式を α+βαβ だけで書き,二次方程式の根と係数の関係を代入する。

解答

(問2)S=[x33+x2+x]αβ=(βα){α2+αβ+β23+α+β+1}.したがってSβα=(α+β)2αβ3+α+β+1.ここへ α+β=2n+1αβ=1 を代入するとSβα=(2n+1)213+2n+2=2(n+1)(2n+3)3.この後は標準解法と同様に二次式を和してn=1man=m(4m2+21m+35)9を得る。

総評

【公式解答例との対応】判別式,根と係数の関係,積分,平方和を順に使う公式解答例と照合し,S/(βα)=2(2n2+5n+3)/3,総和 m(4m2+21m+35)/9 の一致を確認した。

難度5,計算量5,想定時間18分。核心は,問われているのが面積そのものではなく区間幅で割った平均値である点である。標準解法は中点対称性を使って計算量を減らし,別解は公式型の対称式計算を残した。

【注意点・独立検算】D=4n2+4n3=(2n1)(2n+3)>0 を確認し,n=1,2,3 の数値積分でも式を照合した。C=(x+1)20 なので,面積積分に絶対値を追加しないこと。

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出典: 熊本大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学①(公式問題・解答例)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。