方針
媒介表示から x2−y2=1 を得る。距離最小は MP2 を y の二次式にし,面積は接線下の三角形から曲線下を引く。体積は y で切った円環の積分で求める。
解答
(問1)
曲線は x2−y2=1,x>0。したがってMP2=x2+(y−1)2=2(y−21)2+23.最小は y=21。u=et とおくと u−u−1=1,すなわち u2−u−1=0。よってt0=log21+5.(問2)Q=(25,21)。接線は y=5x−2,x 軸との交点は x=52。接線と x 軸の三角形の面積は 405。また∫15/2x2−1dx=∫0t0(2et−e−t)2dt=85−2t0.したがって[D]=21log21+5−105.(問3)
0≦y≦21 で,右端は x=1+y2,左端は x=5y+2。よって体積はπ∫01/2{1+y2−(5y+2)2}dy=30π.
別解
解法2(媒介変数微分と円筒殻)
方針
媒介表示から x′=y,y′=x を読み、距離の平方を t で微分する。面積は接線下の三角形から曲線下を引き、回転体積は x 軸方向の縦切片を円筒殻として積分する。
解答
(問1)
媒介表示からx2−y2=1,dtdx=y,dtdy=xである。距離の平方を R(t)=MP2 とするとR(t)=x2+(y−1)2でありR′(t)=2xy+2(y−1)x=2x(2y−1)となる。常に x>0 で、y は t とともに増加するから、最小は y=1/2 のときである。u=et>0 と置くと21(u−u−1)=21より u2−u−1=0 である。したがってt0=log21+5である。
(問2)
Q では y=1/2 かつ x2−y2=1 なのでQ=(25,21)である。接線の傾きはdxdy=yx=5だからl:y=5x−2である。x 軸との交点は x=2/5 で、接線と x 軸が作る三角形の面積は21(25−52)21=405である。曲線下の面積は媒介変数を用いて∫15/2ydx=∫0t0y2dt=85−2t0である。したがって[D]=2t0−105=21log21+5−105となる。
(問3)
y 軸回転を円筒殻で求める。2/5≦x≦1 では高さが 5x−2、1≦x≦5/2 では高さが 5x−2−x2−1 である。よってV=2π{∫2/51x(5x−2)dx+∫15/2x(5x−2−x2−1)dx}である。2つの接線部分をまとめると∫2/55/2x(5x−2)dx=1207であり∫15/2xx2−1dx=241である。したがってV=2π(1207−241)=30πを得る。
総評
難度7,計算量7。想定時間は28分程度。媒介表示から x2−y2=1 と x′=y,y′=x を同時に取り出すことが出発点である。面積では接線下の三角形から曲線下を引き、体積では外半径と内半径を逆にしない。円環法と円筒殻法の2通りで同じ π/30 になることを確認できる。
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出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。