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熊本大学 2021年度 前期数学③ 第3問

媒介変数tを用いて表された曲線
Cx=12(et+et)y=12(etet)
を考える.
(問1) 点Mの座標を(0,1)とする.曲線C上の点Pに対して,MPを最小にするtの値t0を求めよ.
(問2) (問1)のt0に対する曲線C上の点をQとする.QにおけるCの接線をlとするとき,曲線Cと接線lおよびx軸で囲まれた部分Dの面積を求めよ.
(問3) (問2)のDy軸の周りに1回転させてできる立体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

関数微分積分 接線・法線面積計算体積計算、置換積分

方針

媒介表示から x2y2=1 を得る。距離最小は MP2y の二次式にし,面積は接線下の三角形から曲線下を引く。体積は y で切った円環の積分で求める。

解答

(問1)
曲線は x2y2=1x>0。したがってMP2=x2+(y1)2=2(y12)2+32.最小は y=12u=et とおくと uu1=1,すなわち u2u1=0。よってt0=log1+52.(問2)Q=(52,12)。接線は y=5x2x 軸との交点は x=25。接線と x 軸の三角形の面積は 540。また15/2x21dx=0t0(etet2)2dt=58t02.したがって[D]=12log1+52510.(問3)
0y12 で,右端は x=1+y2,左端は x=y+25。よって体積はπ01/2{1+y2(y+25)2}dy=π30.

別解

解法2(媒介変数微分と円筒殻)

方針

媒介表示から x=y,y=x を読み、距離の平方を t で微分する。面積は接線下の三角形から曲線下を引き、回転体積は x 軸方向の縦切片を円筒殻として積分する。

解答

(問1)
媒介表示からx2y2=1,dxdt=y,dydt=xである。距離の平方を R(t)=MP2 とするとR(t)=x2+(y1)2でありR(t)=2xy+2(y1)x=2x(2y1)となる。常に x>0 で、yt とともに増加するから、最小は y=1/2 のときである。u=et>0 と置くと12(uu1)=12より u2u1=0 である。したがってt0=log1+52である。

(問2)
Q では y=1/2 かつ x2y2=1 なのでQ=(52,12)である。接線の傾きはdydx=xy=5だからl:y=5x2である。x 軸との交点は x=2/5 で、接線と x 軸が作る三角形の面積は12(5225)12=540である。曲線下の面積は媒介変数を用いて15/2ydx=0t0y2dt=58t02である。したがって[D]=t02510=12log1+52510となる。

(問3)
y 軸回転を円筒殻で求める。2/5x1 では高さが 5x21x5/2 では高さが 5x2x21 である。よってV=2π{2/51x(5x2)dx+15/2x(5x2x21)dx}である。2つの接線部分をまとめると2/55/2x(5x2)dx=7120であり15/2xx21dx=124である。したがってV=2π(7120124)=π30を得る。

総評

難度7,計算量7。想定時間は28分程度。媒介表示から x2y2=1x=y,y=x を同時に取り出すことが出発点である。面積では接線下の三角形から曲線下を引き、体積では外半径と内半径を逆にしない。円環法と円筒殻法の2通りで同じ π/30 になることを確認できる。

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出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。