方針
極限が0である点では,分子の零点の重複度が分母より大きい。 での重複度を3次という次数制約と合わせて を一意に決める。続いて とおき, の極限値から係数を定め,積分は部分分数分解する。
解答
(問1)
多項式 の における零点の重複度を と書く。有限な極限が成り立つためには が必要である。
より であり, の条件から である。また の条件から である。 は3次で最高次係数が1だから,これらで次数を使い切り,と一意に決まる。同時に の の零点は1重である。
そこでとおく。 なので であり,極限は値の比に等しい。条件より だから である。よってとなり, を得る。したがってである。
(問2)である。区間 には特異点がないので
総評
難度6,計算量5,想定時間18分。公式の出題意図は,関数の極限を零点の重複度として読み,因数定理と部分分数積分へつなぐこと。単に「極限が0だから根」とするだけでは不十分であり, では も0なので重複度の大小まで示す必要がある。得られた を の4極限へ戻し,全条件を満たすことを確認済み。公式略解とも一致する。