Evolton

熊本大学 2019年度 前期 関数・微分文系数学 第3問

以下の問いに答えよ.

(問1) 実数a,bに対してf(x)=x2+ax+bとおく.放物線y=f(x)x軸および直線y=2x+3に接しているとする.実数a,bを求めよ.さらに,放物線y=f(x)x軸および直線y=2x+3で囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

関数微分積分 接線・法線判別式面積計算

方針

放物線が x 軸に接する条件と,直線との差が重解をもつ条件を判別式で表す。係数決定後は接点と直線の x 軸交点を確認し,区間を二つに分けて面積を積分する。

解答

(問1)
y=f(x)x 軸に接するから,二次方程式 x2+ax+b=0 は重解をもつ。よってa24b=0である。また直線 y=2x+3 に接するからf(x)(2x+3)=x2+(a2)x+b3も重解をもつ。したがって(a2)24(b3)=0である。b=a24 を代入すると(a2)2a2+12=0より a=4 であり,b=4 である。

このときf(x)=(x+2)2,f(x)(2x+3)=(x+1)2である。放物線と x 軸の接点は (2,0),直線と x 軸の交点は (32,0),放物線と直線の接点は (1,1) である。よって求める面積は23/2(x+2)2dx+3/21(x+1)2dxである。これを計算して124+124=112となる。

別解

解法2

方針

x 軸との接点を (r,0) と置いて f(x)=(xr)2 と表す。もう一方の接線の傾きから接点を決め、図で境界の切替点を確認して二つの合同な積分へ分ける。

解答

x 軸との接点を (r,0) とすると、最高次係数が1だからf(x)=(xr)2.(1)直線 y=2x+3 との接点の x 座標を s とする。接線の傾きが2なのでf(s)=2(sr)=2,s=r+1.接点では f(s)=1 であり、直線上でもあるから1=2s+3=2(r+1)+3.したがって r=2s=1 で、f(x)=(x+2)2=x2+4x+4.よって a=4,b=4 である。

直線と x 軸の交点は x=3/2 である。図の左側では t=x+2、右側では u=x1 と置くと、どちらの面積も01/2z2dz=124となる。したがって全体の面積は2124=112.

総評

難度4,計算量4。想定時間は10分程度。二つの判別式で係数を決める標準解法と、接点を先に置いて平方形から決める幾何的な解法を示した。面積では境界が x 軸から直線へ切り替わる x=3/2 を図で確認することが重要である。二つの小領域が同じ 01/2z2dz に帰着するところまで見抜くと、計算も短くなる。

冊子PDFで見る熊本大学の関数の問題で問題集を作る

出典: 熊本大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。